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寺尾関、ごくろうさま [活字中毒のトモ]


寺尾関、ごくろうさま 「土俵の鉄人」を18年間支えた秘訣

寺尾関、ごくろうさま 「土俵の鉄人」を18年間支えた秘訣

  • 作者: 福薗 伊津美〔錣山親方(元寺尾)夫人〕
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2003/05/26
  • メディア: 単行本


「鶴瓶の家族に乾杯」の「特別編」に、錣山部屋がでてきたのを観た時に
そういえばこんな本あったな・・・と思い出して読んでみました。
これは錣山親方(元関脇寺尾)の奥様である福薗 伊津美さんが書かれた本で、
親方が 2002 年秋に現役引退した後、2003 年 5 月に髷を落とすまでの間に
書かれたようです。
アビさんて、「A Baby」から派生した、寺尾関のあだ名なのだそうです。
3 人兄弟の末っ子って感じで、とてもかわいいですね。

読んでみると、親方の現役生活は本当に「怪我との戦い」の連続で
ずっとどこかを折ったり痛めたりしながら試合に出場していた感じでした。
私もスポーツをしていたので分かりますが、高い技術を維持することと
健康体を維持すること、この 2 つを並行させるのは本当に大変で
なおかつ怪我などしようものなら、怪我をしたパーツをかばって動くので
他の部位に負担がかかり、さらに怪我を誘発するので
プロとしてスポーツを続けるのは本当に大変だと思います。
1 度怪我をしてしまったら、そこから回復することがすごい負担なのに
現役を続行しようと思ったら、怪我から逃れられない。
メンタルが強くないと、長いこと続けられないです。

寺尾関も怪我をするたびに、テンションが下がって、
よく奥様にハッパをかけられていたようです。
打たれ弱いアスリートと、ハッパをかける形で精神的な支えになってくれるパートナー
抜群の組み合わせだと思いました。

今から 20 年近くも前の本なので
最近のジェンダーフリーな風潮に合わないこともたくさん書かれていますが
今の世の中でも、アスリートとそれを支えるパートナーであれば
外で高額な給料を稼いでくるのはアスリートの方で、奥さんは家庭を守る
という組み合わせでうまくいくのかもしれません。
・・・そうなると、私のような人間は怪我に打たれ弱いので
アスリートにはなれないし(そもそも技術もないか)
他人を陰で支えるのが上手とも思えないので、
アスリートのパートナーにもなれません。
おそらく一生関わらない大変な世界を垣間見た気持ちになりました。



寺尾関、ごくろうさま 「土俵の鉄人」を18年間支えた秘訣

寺尾関、ごくろうさま 「土俵の鉄人」を18年間支えた秘訣

  • 作者: 福薗 伊津美〔錣山親方(元寺尾)夫人〕
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2003/05/26
  • メディア: 単行本



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