SSブログ

流山がすごい [活字中毒のトモ]


流山がすごい(新潮新書)

流山がすごい(新潮新書)

  • 作者: 大西康之
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2022/12/19
  • メディア: Kindle版


北野 幸伯さんがメルマガで紹介されていた本です。
この本には、日本の少子化を解決するためのノウハウが詰まっているのだとか。
著者は経済ジャーナリストの大西 康之さん。流山市在住だそうです。

読んでみると、この本は丸ごと 1 冊が流山市の宣伝のような本でした。
少子化の解消策についてはもちろん詳しく書かれていましたが
その他にも、古民家をリノベーションして若者の起業を促す取り組みとか
つくばエクスプレスを流山市に誘致したときの回顧録とかが書かれており
流山市がどのようにして今の状態になったのかが分かる内容になっています。

最近流山市長の井崎 義治さんは、見事 6 選 を果たされ
まだまだ市政に携っていかれるようです。
元アーバン・プランナーだそうで。
都市計画の基礎をよく分かった方が市長になると、
住みやすい街が誕生するのですね。
既に 2007 年から、保育園児の送迎ステーションが稼働しているということで
確かに子どもを育てやすそうです。
6 年連続人口増加率トップなのも納得です。
最近はリモートワークも気軽にできるようになったので、
多少の交通の不便を差し引いても
緑豊かな環境で子供を育てたいと思う人は、
ますます流山に移って来るかもしれませんね。
不動産価格が爆上がりしているらしいので、
そろそろ頭打ちの側面はあるかもしれませんが。
寒くなかったら、20 年前に移住したかもしれないです。
こちら で平均的な気温を見てみると、かなり寒い。
雪も降るのか・・・考えただけで恐ろしいです。

ただし本書をよく読むと、過去に移住してきた方々が、
志高く住みやすい街づくりを目指したからこそ
今があるのだということが分かります。
「子育てしやすいらしい」という噂を聞いて
実際に移り住んだ後に気づいた、足りない「何か」を
自分で何とか変えていこうと行動された方の実話がたくさん書かれていました。
そうであれば、「こうしたいのだ」という強い意志があれば
移住などせずに、今住んでいる場所で頑張って現状を変えていけば
いいだけのことかもしれません。そりゃそうですよね。



流山がすごい(新潮新書)

流山がすごい(新潮新書)

  • 作者: 大西康之
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2022/12/19
  • メディア: Kindle版



コメント(0) 
共通テーマ:

日商簿記2級、合格しました [簿記2級]

コロナ禍が始まった頃「特別定額給付金」なるものが支給され
寄付するほどの大きな心がない私は、それを自分に投資することにしました。
つまり、家に引きこもって大人しくしている時間、簿記の勉強をすることにして
通信講座を購入したのです。
その後 2 年が経過し、本日ようやく、
ネット試験で簿記 2 級に合格することができました。長かった。。
ですがこの 2 年の間にネット試験が普及してくれたおかげで
文字を手書きするのが苦手な私はとても助かりました。
ペーパー試験だったら、受かっていたかどうか怪しいです。

あと勉強して思ったのですが、簿記って「小難しい算数」みたいですね。
そう気づいたとき、一瞬勉強をやめようと思いました。
私、算数がめっちゃ苦手なのです。
毎日仕訳問題を解いて、原価計算をするのがすごく大変でした。
それなのに問題集には「わかるよね?」みたいな文章ばかり並んでいるし。
本当に苦痛でした。

その苦痛な勉強を変えてくれたのは、特別定額給付金で購入した通信講座
ではなく、YouTube で無料で観ることができた
ふくしままさゆき先生の簿記講座 でした。
ちょっと話が長いけれど、本当に分かりやすい講座で、
動画を観た後に問題集を解くと、
今まで解けなかった問題が何故か解けるようになっている。
毎回びっくりしながら何度も観ました。
・・・先にふくしま先生の口座に気づいていたら、
特別定額給付金を使わなくても良かったはずね。
今は会員限定の動画もあるようですが、会費は月 2,990 円のようなので
連結会計をマスターしたい間は会員になるのも悪くないかもしれません。
この講座がなかったら、絶対簿記の勉強に挫折していました。

ふくしま先生、那覇の飲み屋で偶然お会いできたら、ぜひ奢らせてください。

accounting.jpg
コメント(0) 
共通テーマ:資格・学び

50歳からのごきげんひとり旅 [活字中毒のトモ]


50歳からのごきげんひとり旅 (よんたび文庫)

50歳からのごきげんひとり旅 (よんたび文庫)

  • 作者: 山脇りこ
  • 出版社/メーカー: 大和書房
  • 発売日: 2023/03/11
  • メディア: Kindle版


沖縄タイムスに書評が書かれていて、面白そうだと思ったので読んでみました。
今年 50 歳になる身としては、タイトルに反応してしまったのと
ちょうど旅行の計画を立てていた時だったので、旅先で気軽に読めそうかなと思って。
著者は料理家の山脇 りこさん。ひとり旅の本なのですが、山脇さんご本人は
ご自身のことを
「ひとりで食事とか、ましてや飲みとか、あこがれるけれど行動は伴わない。
ひとりなら家に帰って食べよう、飲もう、と踵を返す根性なし、小心者」
であると評していらっしゃいます。
このあたりが本当に「分かる!」と思ったので、
本書のいたるところで共感しながら読みました。

そうは言っても、旅をするなら現地で美味しいものを食べたいよね
という気持ちも同じ、いや私以上に食にうるさい方(当たり前だ)なので
旅先で頑張って「一人でも入れそうなお店」を探して、
何件か紹介されていらっしゃいます。
その店のチョイスを読んで(特に沖縄のお店だと、知っているものも多く)
ああ、いいかも、ちょっと勇気を出して、一人で入ってみようかなと思いました。
まあ大抵は、デパ地下で美味しいものを買ってホテルで一人で食べる方に
いってしまうのでしょうけれど。

またこの本を読んだのは長崎へ向かう飛行機の中だったので
長崎ご出身の山脇さんお薦めの観光コースが大変役に立ちました。
天気が良かったので、水辺の森公園や長崎県美術館などへの徒歩の旅を楽しみました。
違ったのは、この度がひとり旅ではなく、夫とのふたり旅だったことです。
例えば夫が先に亡くなったら、私はひとり旅をするようになるだろうか。
旅は好きだけれど、ひとりでご飯がなぁ・・・と思っていたところ
この本に巡り合い、もしかしたらそのうち、ひとり旅もするようになるかもしれない
一人で外食をなかなかできない私でも、ひとりで旅に出てもいいのかもしれない
と思うことができました。
ビビりでもいいさーね、旅は楽しい!




50歳からのごきげんひとり旅 (よんたび文庫)

50歳からのごきげんひとり旅 (よんたび文庫)

  • 作者: 山脇りこ
  • 出版社/メーカー: 大和書房
  • 発売日: 2023/03/11
  • メディア: Kindle版



コメント(0) 
共通テーマ:

ドイツ人はなぜ、年290万円でも生活が「豊か」なのか [活字中毒のトモ]


ドイツ人はなぜ、年290万円でも生活が「豊か」なのか

ドイツ人はなぜ、年290万円でも生活が「豊か」なのか

  • 作者: 熊谷 徹
  • 出版社/メーカー: 青春出版社
  • 発売日: 2019/02/02
  • メディア: Kindle版


元 NHK 局員で、現在はミュンヘンに在住の熊谷 徹さんの著書です。
YouTuber の Kentaro. さんの動画 を観て、面白そうだと思ったので読んでみました。
本書は 2019 年 1 月に出版されているので、少し情報が古いですが
興味深い内容でした。

国税庁の調査 によりますと、
日本人の 2021 年の平均所得は 443 万円だそうです。
ドイツ人の年収はそれより 100 万円以上も低い。これは知りませんでした。
ですが Average Salary Survey だと
税引後でも 600 万円を超えているようです。
この本のデータの出どころはどこなんでしょうか。
・・・と思って読んでいくと
「ドイツ連邦統計局が毎年発表している国民経済統計」を調べた結果だそうです。
てことは、 Average Salary Survey の数字が間違い?
いずれにせよ、数字が違いすぎて、不思議です。
仕方がないので ドイツ連邦統計局のサイト を訪問してみました。
ドイツ語分からないですが、翻訳を頼りに検索して
出てきた資料を読んでみたところ、
男性の平均収入は 21,447 ユーロであるのに対し
女性は 15,337 ユーロであると書いてあるらしい。
21,447 ユーロであれば、現在の為替レートで換算すると 300 万円ちょいです。
ドイツの統計局がそう言うのなら、そうなのでしょう。

本書を読み進めてみると、ドイツ人は
多くの年収を稼ぐよりも長時間労働を避ける傾向があり
国民がみな、たっぷり休みを取るようになったので、
サービスを提供する時間が少なくなったそうです。
結果として過剰なサービスを提供しなくなったので
企業や店は人件費を節約でき、商品やホテルなどの価格も割安にできるので、
生活にかかるコストも小さくなる。
つまり、サービスをあえて低水準にすることによって、
お金に振り回されない生活を可能にするメカニズムが生まれたと。
働く者にとっては労働時間が短くなり、消費者にとっては物の値段が割安になる
win-win の状態を手に入れたそうです。
ただし、サービスに重きを置く日本人の目からすると
ドイツは「サービス砂漠」なので、憤慨することが多いだろうと書いてありました。

生産性を上げるには過剰サービスをしてはいけないのだそうです。
この思想、日本人は見習えるだろうか。無理じゃないか?

月給が増えなくても、家族と過ごす時間が増えれば
心に余裕ができて、消費への関心が弱まるので、
お金に困ることはないそうです。
それは確かにそうかもしれません。
要は人々の意識の問題なのだそうです。
ひとりひとりが自分でできることは自分で行い、他人に頼らず
商店やホテルでも過剰なサービスやへりくだった態度は期待しなければ
サービスを提供する側には心の余裕が生まれるだろうと。
・・・そうね、お客様の期待に応える必要がなければ、病む人減るでしょうね。
日本人とは真逆の思想であるため、
「ほらこれで生産性上がったじゃん」と言われると
なんだか狐に騙された気がします。本当にこれでいいのか?
だとすると「生産性を上げる」って全面的にいいこととは言えないのでは?
謎が多すぎるので、「ドイツ人はなぜ、1年に150日休んでも仕事が回るのか 」も
読んでみたいと思います。



ドイツ人はなぜ、年290万円でも生活が「豊か」なのか

ドイツ人はなぜ、年290万円でも生活が「豊か」なのか

  • 作者: 熊谷 徹
  • 出版社/メーカー: 青春出版社
  • 発売日: 2019/02/02
  • メディア: Kindle版


コメント(0) 
共通テーマ: