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赤を身につけるとなぜもてるのか? [活字中毒のトモ]


赤を身につけるとなぜもてるのか?

赤を身につけるとなぜもてるのか?

  • 作者: タルマ ローベル
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2015/08/10
  • メディア: 単行本


最近この本を通勤中に読んでいて、読み終わるのにとても時間がかかりました。
全部で 11 章ありましたが、1 日 1 章読めればいい感じでした。
ですが内容はとても面白かったです。
またハードカバーではなかったので、持ち運びはそれほど苦になりませんでした。
確か「美女だとどのくらい得なのか」が気になって、この本 を買ったときに
こちらも一緒に購入しました。そしていつもの通り、放置すること 1 年。
ようやく単行本を読みたい気分になったので、読みました。

この本の著者はイスラエルのテルアビブ大学に所属する、タルマ・ローベル教授。
女性です。既婚でお子さ 3 人いらっしゃいます。
家庭と仕事を見事に両立させている(と思われる)ローベル教授が注目したのは
色や香り、人間の一般的なしぐさなどが、
人間の行動にどのような影響を与えるのかということでした。

「同じ女性ウェイトレスが 1 日ごとに T シャツの色を変えたところ、赤を着た日のチップが一番多い」
「同じ女性がヒッチハイクをしたところ、赤い服を身に着けると成功率が上がった」
「商談相手に温かい飲み物を出したほうが、冷たい飲み物を出すより契約率が上がる」
「人はシャワーを浴びて身体をきれいにした後の方が、ずるい行動を取りやすい」

など、単純な行為がその後の行動に与える影響を、実験と検証を元に導き出した本です。

特に興味深かったのは「テストの受験番号などが赤で書かれていると、成績が悪くなる」のに
「スポーツのユニフォームは、赤の方が勝率が上がる」ことです。
こんなことってあるんですね。テストもスポーツの試合も、勝負事といえば勝負事だし
スポーツは頭を使わないかといわれると、そんなことはないのに。
なんで同じ赤を使っても結果が違うのか。
理屈では全然分かりませんが結果はそうであるとのことです。
きっと人間は頭で考える前に無意識でしていることが、いっぱいあるんでしょうね。

あと商談相手に出す飲み物は、季節によって変えるのが一般的と思っていました。
夏に熱いコーヒーを出したときと、アイスコーヒーを出したときと、
どちらが商談の成功率が上がるのか、試してみたくなりました
・・・が、私の職場にはお客様は滅多にいらっしゃらず、商談の機会もないのですが。

また、サブリミナル効果で Apple のロゴと IBM のロゴを別々の被験者に見せた場合
Apple のロゴを見た被験者の方が、より活発にクリエイティブなアイデアを生み出したという
実験結果はかなり興味深かったです。そうか・・・ロゴのせいなのか・・・。



赤を身につけるとなぜもてるのか?

赤を身につけるとなぜもてるのか?

  • 作者: タルマ ローベル
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2015/08/10
  • メディア: 単行本



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