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ジャイロモノレール [活字中毒のトモ]


ジャイロモノレール (幻冬舎新書)

ジャイロモノレール (幻冬舎新書)

  • 作者: 森博嗣
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2018/09/26
  • メディア: Kindle版


NHK で放送中の「魔改造の夜」が大好きで、毎回楽しく視聴しているのですが
キックスケーター25m綱渡り」の回で P ナソニック社のチームの方が
番組内で本書を読んでいるのを見かけました。
黄色い表紙の幻冬舎新書で、しかも作者は工学者であり小説家の肩書もお持ちの
森 博嗣先生のようです。森先生なら、文系脳の私にも分かるように
ジャイロについて説明してくれるんじゃないのか?
そんな淡い期待を抱いて本書を購入しました。

読了したところ、これは森先生が彼の hobby(個人研究)について熱く語る本でした。
一読しただけでは、文系脳の私はジャイロモノレールの仕組みを
完全には理解できなかったです。
何回か読めば、理解できるようになるかな?
いやむしろ、実際にジャイロを購入して実物を使って動作を確認すべきか?
森先生はそんな読者がいることも想定内のようで
「文字が知識として入力されても、理屈が頭の中で展開しない
という状況の方が多数だと思われるが、そういった場合は
とりあえずは鵜吞みにして『そんな感じのものがあるのかな』程度で
流しても OK」だと言っておられました。
本書において森先生は、ジャイロモノレールについて、
一般の方にもわかる範囲で説明を試み
実際の実験の様子や試作機に関する情報を公開し、今後の展望を述べた後で
「個人研究って楽しいですよ」と研究を趣味として続けることを推奨されています。

「研究とはいっても、自己満足を自分流で追及していい、だって趣味なんだから」
と言われて、ちょっと気楽になりました。
興味の湧いたことを、気のすむまで調べまくるのは確かに楽しいので
特にものにならないことでも、続けていいのだと思うことができました。
この習慣は確かに、ボケ防止によさそうです。

そしてこの本を参考にキックスケーターを 25m 綱渡りさせてしまう
P ナソニックの社員さんは、やっぱりすごい人たちなのです。
モノづくりに携わる人たちを尊敬します。
P ナソニックさんはなんと自社サイトでも「魔改造の夜プロジェクト特設サイト
を開設し、マシーンの技術解説やチームメンバーの紹介などを行っています。
理系の学生がこれ見たら、就職したくなるんじゃないでしょうか。



ジャイロモノレール (幻冬舎新書)

ジャイロモノレール (幻冬舎新書)

  • 作者: 森博嗣
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2018/09/26
  • メディア: Kindle版



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