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優しいあなたが不幸になりやすいのは世界が悪いのではなく自業自得なのだよ [活字中毒のトモ]


優しいあなたが不幸になりやすいのは世界が悪いのではなく自業自得なのだよ (大和出版)

優しいあなたが不幸になりやすいのは世界が悪いのではなく自業自得なのだよ (大和出版)

  • 作者: 藤森 かよこ
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2021/04/14
  • メディア: Kindle版


世の中の成人同士の人間関係において、100%完璧な被害者はいない。
人間関係における被害は、あなたが優しいから被ったものではなく
あなたが「優しさ」と勘違いしているところの、観察不足や生き方の不徹底さ、
思慮不足が招いたものなのではないか?
優しい人であろうとするあまりに、現実の否定的側面から目を背けがちなのではないか?
いい面だけを見ようとするあまり、事実を事実として認識しそこなっているのではないか?

という前提に基づいて、藤森先生が書いた
世の中の「優しい」女性(自称他称は置いておいて)に向かって
クズをクズと見定める力を身につけるよう説得している本。

別タイトルとして、下記の候補があったそうです。
優しい女性は、優しさという美徳を肯定するあまり、優しくないのはいけないことだという思い込みに呪縛され、ついつい自分の優しさの内実を問わず、優しさを発揮する相手と場所と機会を間違えるので、思わぬトラブルを起こすはめになり、他人にも迷惑をかけることになり、結果として不幸になりやすいので、優しい女性が不幸になりやすいのは自業自得だよね

・・・さすがに長い。

とりあえず読了して、言いたいことは分かったと思います。
「個人の思い込みの優しい」って、なんの得にもならないのだなと。
そもそも「優しい」って、誰の基準でモノを言ってるのだろうか?
それを知らずに「優しい人」をめざすことの、なんと難しいことよ。

ただし、藤森さんは逆に言います。
「優しい人が生きる道には罠がいっぱいだが、人間から優しさが消えた世界は闇」だと。
そうかー?
優しい人が全員本当に優しいかは分からない。
あ、本当の優しさが、消えてはいけないんですよね。
私はかなりこじらせています。今となってはもう、全然優しくない自覚があります。

また毒家族の最期の最期は引き受けろ、と書いてあるけれど
AI が呼吸停止を感知して、業者を呼んでくれるようになれば、
そういう悩みもなくなるはずで、
そんな仕組みが普及する時代はもうすぐそこのはずです。
できれば私が死ぬまでに、実現してほしい。

家族って、自分が思うよりとても闇が深い共同体のようです。
私はそれが嫌だったので、若い頃に逃げてしまいましたが
逃げられずに引きこもる人や、それをもてあます親もたくさんいらっしゃるようで
何というか・・・正解は一つではないので、
みんな何らかの形で幸せになってほしいと思いました。



優しいあなたが不幸になりやすいのは世界が悪いのではなく自業自得なのだよ (大和出版)

優しいあなたが不幸になりやすいのは世界が悪いのではなく自業自得なのだよ (大和出版)

  • 作者: 藤森 かよこ
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2021/04/14
  • メディア: Kindle版



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いま、台湾で隠居してます [活字中毒のトモ]


いま、台湾で隠居してます

いま、台湾で隠居してます

  • 出版社/メーカー: K&Bパブリッシャーズ
  • 発売日: 2020/12/13
  • メディア: 単行本


前回 に引き続き、
週に 2 日だけ働き、残りの 5 日は自分の好きなことをして過ごす
「隠居生活」を送っている大原 扁理さんの著書です。
2016 年から 2019 年にかけて、台湾で暮らした体験がつづられています。

隠居中の大原さんは、台湾へ行く時も
「東京以外でも隠居できるか、試してみようかな」くらいの軽いノリで
移住を決意し、行先も特にあてはなかったものの
たまたま簡単にワーキングホリデービザを入手できたために
台湾へ行きついた感じでした。
このノリの軽さ、私が「寒いの嫌だ」という理由だけで
沖縄へ引っ越したのと被るなと思い、妙に親近感を持って
「こういうことってあるよね」と頷きながら読みました。

大原さんは、淡水あたりに住居を借りられたそうです。
いいなあ。淡水まだ行けていないです。
台湾は旅行してみていいところでしたが、大原さんいわく
住むにも良いところだそうです。
ゆるく生活できる、誰が存在していても許される感じがいいんですって。
これを読んでちょっと思ったのですが、大原さんわざわざ台湾へ行かなくても
沖縄でよかったんじゃ・・・?あ、でも沖縄だと中国語を話せるようにはならないか。
中国語こそ不要ですが、沖縄の雰囲気や気候は台湾ととても近いです。
他人を責めないし自分にも甘い人たちが多くて、
ビジネスといえど締め切りがテキトーな感じとか(最近はそうでもないけどね)
沖縄なら、お風呂もキッチンもある部屋が借りられたのに。
まあ日本語通じるので、台湾ほどには「移住」感がないでしょうけれど。

そして何故だか、大原さんが書く文章が、この本ではとても賑やかになっていて
びっくりしました。「なるべく働きたくない人のためのお金の話」とは
テンションが全然違います。作中で鬱の話をされていらっしゃいましたが
この本を書いたときは躁の方だったとか?まさかね。
それぐらいテンションが高くて、前の本とは違っていて戸惑いました。

ああ、台湾また行きたくなりました。
淡水にも行きたいし、新幹線に乗ってもみたいのです。
次行けるのはいつのことやら。



いま、台湾で隠居してます

いま、台湾で隠居してます

  • 出版社/メーカー: K&Bパブリッシャーズ
  • 発売日: 2020/12/13
  • メディア: 単行本



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なるべく働きたくない人のためのお金の話 [活字中毒のトモ]


なるべく働きたくない人のためのお金の話

なるべく働きたくない人のためのお金の話

  • 作者: 大原扁理
  • 出版社/メーカー: ボイジャー・プレス
  • 発売日: 2018/08/01
  • メディア: Kindle版


週に 2 日だけ働き、残りの 5 日は自分の好きなことをして過ごす
「隠居生活」を送っている大原 扁理さんの著書です。
常々引きこもって暮らしたいと願っている身としては、実にうらやましい。

大原さんは「隠居生活」を送っていらっしゃいますが
それを支えている財源は株や不動産などの不労収入ではなく
週 2 日の介護の仕事と本の印税、たまに友人から依頼される単発の仕事
なのだそうです。
本の印税についても、これはほとんど普段の生活費にはせずに
あるとき勝負で年金の支払いなどに充てているとのこと。
本当に、こんなんで生活できるんだ。
だとすると、私の老後は結構安泰じゃないか?

大原さんによると、年収が年々下がって底打ち状態になったのに、
それにつられてお金に対する不安も減っていったとのことです。
お金の不安をなくすことが目的なのではなく、
お金に不安がなくなったその時、自分がどんな風に生きていくのかが重要であり
お金を大切にしつつも
「私がどういうふうに生きていくかについては、お金にとやかく言わせない」
というスタンスが大事だと書いてありました。

お金を擬人化して「どう使えばお金が喜ぶか」を考えながら
お金を使うという話は面白かったです。
今は給与も振り込みになって久しいですし、毎月の支払いも
クレジットカード払いや銀行引き落としにしているものが多いので
お金に面と向かって「こんな使い方嬉しい?」と聞く機会も少ないのですが
せめて現金を使うときには、聞いてみてもいいかも。
そうでなくても、お金を払った先で、最終的にだれが喜んでいるのか
よく考えてお金を払う方がいいというのは、その通りだと思いました。
そうは思いつつも目先の好奇心につられて、書籍や漫画のコンテンツに
いっぱい課金してしまうのですけれど。
だって気になるじゃないですか。
気になるものは、お金を払ってでも続きを読まねば(もはや義務)

大原さんは、東京郊外で 5 年間暮らした後、台湾へ拠点を移されたそうで
台湾での暮らしについても書籍を出版されていらっしゃいます。
そちらも面白そうなので、この後読みます。
彼の twitter を拝見したところ、現在は台湾へ戻れずに日本にいらっしゃるとのこと。
やっぱりそうなりますね。今は移動が難しい世の中なので。



なるべく働きたくない人のためのお金の話

なるべく働きたくない人のためのお金の話

  • 作者: 大原扁理
  • 出版社/メーカー: ボイジャー・プレス
  • 発売日: 2018/08/01
  • メディア: Kindle版



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3秒でバランスシートが読める本 [活字中毒のトモ]


3秒でバランスシートが読める本

3秒でバランスシートが読める本

  • 作者: 中村 儀一
  • 出版社/メーカー: あさ出版
  • 発売日: 2016/01/21
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


公認会計士と税理士のライセンスをお持ちの、中村 儀一先生の著書。
Kindle Unlimited でダウンロードして読みました。
この本をダウンロードした履歴を見ると、1 年半ほど前。
長いこと寝かせてしまいました。
Kindle Unlimited は 10 冊分しかデータを保持できないので、
そのうち 1 冊分が 1 年半占領されていたとなると、忌々しき話です。
最初は会計の知識がなかったので読みづらかったのです。
途中で放棄しても良かったのですが、簿記の勉強を始めたところ
何が書かれているのかようやく分かるようになり、この度読了しました。
簿記がちょっと分かると、内容の理解が早くなる本です。
なので「3 秒で読める」とは言っても、土台の知識がなければ無理な話でした。

賃借対照表を大きく 6 つの構成要素に分けて、
これらの構成要素の比率によって、パターンを 6 つに分け、
このタイプに当てはめることによって、
会社の経営状況を瞬時に把握することができる、という理論です。
6 つの構成要素は以下の通り。

1. 現金預金
2. 流動資産
3. 固定資産
4. 流動負債
5. 固定負債
6. 純資産

構成要素の比率を見て、会社が以下のどのパターンに当てはまるかを確認します。
慣れれば 3 秒でできるそうですよ。
ただし、バランスシートはきちんと複数年分用意して比較しないとダメです。

1. 債務超過
2. 自転車操業
3. 安定経営
4. 成長経営
5. お金持ち経営
6. 金満経営

そして会社というモノは、必ず 1→6 の順番で進化し
ステージを飛ばして進化することはないそうです。
やるべきことを着実にやり遂げ、やってはいけないことをやらないことが大切
逆に退化(転落)は一気に起きると書いてありました。

KKD(勘と経験と度胸)とか DBK(どんぶり勘定)、GNN(義理・人情・浪花節)
という耳慣れない略語が出てきて、読むのにちょっと苦労しました。
第 5 章で実際の企業のバランスシートがいくつか説明されていますが
本書が発行されたのは 2016 年 1 月なので、
もっと最近のバランスシート分析を見たくなりました。
自分で見ろってか。
新版として「会社の状態がひとめでわかる! バランスシートは箱型で読みなさい EXCELテンプレート付」という本が出ているらしいので、そちらを読むといいかもしれません。

あと巻末に、箱型バランスシートを瞬時に自動作成してくれる Excel シートへの
リンクが張ってあるのですが、
リンクをたどるとその先のページは現在無効になっているので
アクセスしない方がいいです。



3秒でバランスシートが読める本

3秒でバランスシートが読める本

  • 作者: 中村 儀一
  • 出版社/メーカー: あさ出版
  • 発売日: 2016/01/21
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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馬鹿ブス貧乏な私たちを待つろくでもない近未来を迎え撃つために書いたので読んでください [活字中毒のトモ]


馬鹿ブス貧乏な私たちを待つ ろくでもない近未来を迎え撃つために書いたので読んでください。

馬鹿ブス貧乏な私たちを待つ ろくでもない近未来を迎え撃つために書いたので読んでください。

  • 作者: 藤森 かよこ
  • 出版社/メーカー: ベストセラーズ
  • 発売日: 2020/12/19
  • メディア: 単行本


馬鹿ブス貧乏で生きるしかないあなたに愛をこめて書いたので読んでください
を書かれた藤森 かよこ先生が
前著に書いたことが、コロナ危機のせいで通用しない状況になってしまったので、
前著を補足するために書かれたのが本書だそうです。
もともと「BEST T!MES」にて発表されていた文章に加筆したのが本書だそうで
BEST T!MES」を見たところ
他にも「馬鹿ブス貧乏」シリーズの記事があるようです。
あとで読んでみよう。

さて本書によりますと、
コロナ危機による休業要請は今後も繰り返される可能性が高いので
倒産閉店はこれからも増え、失業者も増加するし
リモートワークやオンライン化により、
企業に必要な人材は、株主と経営者と
具体的に実働要員に明確な課題や指示を出せる管理職だけであることがバレてしまったので
人は余り続け、ほとんどの人間が「無用者階級」になるとのことでした。

・・・私、生まれてこのかた「あなたが必要だ」と言ってもらえたことがありませんが
どうすればいいでしょうか。明らかに「無用者階級」確定ですね。

今後、科学技術の発展を加速化させ、オンライン化や AI 化、ロボット化を進めて
人類の限界を突破しないと、
エネルギー問題や少子高齢化問題、階級格差や教育格差を解消できないことから
ICT スキルが大切になるそうです。
そして今後 20~30 年くらいはろくでもない未来だけれど
その先には、うまくいけば、全人類が賃金労働から解放され、
真に自分のしたいことができる面白い(かもしれない)時代が来るかもしれない
とのことでした。
そしてそんな未来が来たときに「無用者階級」と処理される
「馬鹿ブス貧乏な普通のそのへんの女性」が
自分で自分を無用者階級にしないための対策を考えることが、本書の目的だそうです。

その対策が最終章(第 15 章)にまとめられていたので、
とりあえず箇条書きにしておきます。

1. ICT スキル学習
2. 困窮したら公的支援について調べ利用する
3. 平々凡々な日常生活を楽しむ達人になる
4. 食糧難に備えて小食を習慣にし、自分で食料生産してみる
5. 信頼できる人を気長に見定め確保する
6. 学び続けていれば怖くない
7. 「ほんとうに好きなこと」を見つける
8. 魂の不滅を信じる蛮勇を持つ
9. 無用者階級に甘んじたくないなら読むべき二冊

このうち 4 は、昔からのあこがれであるのですが
私は本当に植物を育てるのに向いておらず、今年はとうとうバジルも芽が出ませんでした。
自分で農業をするのをほぼあきらめたところだったのですが
やはり食料を確保する、何らかの手段が必要なようです。ううむ。

馬鹿ブス貧乏で生きるしかないあなたに愛をこめて書いたので読んでください
もそうでしたが
今回も面白そうな本がたくさん紹介されていました。
とりあえず「無用者階級に甘んじたくないなら読むべき二冊」として紹介されていた
グレート・リセット ダボス会議で語られるアフターコロナの世界」と
余剰の時代」は買ったので、そのうち感想をアップします。
副島先生の本、久しぶりだ・・・。



馬鹿ブス貧乏な私たちを待つ ろくでもない近未来を迎え撃つために書いたので読んでください。

馬鹿ブス貧乏な私たちを待つ ろくでもない近未来を迎え撃つために書いたので読んでください。

  • 作者: 藤森 かよこ
  • 出版社/メーカー: ベストセラーズ
  • 発売日: 2020/12/19
  • メディア: 単行本



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