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お金のいらない国 [活字中毒のトモ]

cover

*読み応え  60点
*コストパフォーマンス  60点

あっという間に読める1冊。
100ページもない薄い本です。
このあと お金のいらない国(2) と、 お金のいらない国〈3〉病院の役割は? という続編があるんですが、いずれも薄い本です。
あっという間です。

著者の運営する Web サイト に、本の内容が一部掲載されていますから、タダでお読みになりたい方はどうぞ。

著者の長島龍人さんは、これらの本を自費出版されたそうです。

主人公は偶然、地球とよく似た、だけどお金の全くいらない国へやってきます。
ここではなんでもタダで手に入れることができます。
食料も、車も、家も。

その代わり、皆社会に奉仕するしくみになっているようです。
しかも、強制的にではなく、国民は皆、自分のしたい奉仕をしたいだけしているようです。

うーむ。
こんな世界が本当に存在したら、どんなにいいかと思いますが。
そもそも実現可能なんでしょうか。

本にでてくる、お金のいらない国で暮らす紳士は言います。
昔はお金なんて使っていなかったんだから、無くそうと思えばお金は無くせる、と。
それは確かにそのとおりです。
じゃあ、そうするためにはどうしたらいいんでしょうか。

お金のいらない国には、働かずにだらだら過ごしてばかりの人は住むことができないようになっています。
これはすごい前提だな、と思いました。
私なら、間違いなく、しばらくだらだらして過ごすと思うので。
あー、子供をあと5、6人産んで、子供の世話に明け暮れて暮らすかな。
お金が要らないのなら、経済的な理由で子供をあきらめなくてもいいものね。
最終的に、仕事なんかしないんじゃないだろうか?

私は一応、一般的な勤勉な日本人なので、
現在は週5日働いているし、今の翻訳という仕事も好きなんですが、
お金がもらえないとなったら、仕事なんてするかなぁ?
多くの人が、私と同じ意見なんじゃないだろうか。

お金がもらえない、競争の全くない社会では
個人の意思だけが頼りなわけです。
だから、きっと発明の生まれるスピードもがたりと落ちるだろうし
サービスの質も悪くなると思う。

個人の勤勉さをいかに保つことができるか、が鍵のようです。
難しいですね。


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