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他人を見下す若者たち [活字中毒のトモ]

まず、こちらのスレッドをお読みください。

厳しい選択肢

共働きしながら、実の母親に毎月5万円を送金するトピ主(女性)。
でも30代も後半になり、子供も欲しくなってきて、経済的に厳しい・・・。というお話。

恐ろしいです。恐ろしすぎます。
「あんたは甘い!」
「どうしてこうなることを予測して行動してこなかったの?」
「仕事を変えて収入をアップさせ、自分で母親を養え。ダンナの金をアテにするな!」
というレスのオンパレード。
レスをつけている人たち、どうしてこれほどまでに、他人に厳しくなれるのか。

発言小町はオンラインの掲示板だから、書き手の名前も顔も特定できないので、こんなキツイ意見が集まるのではないかと思うんですが、
発言は掲載前にチェックされるということなので、
2ちゃんよりマシだと思ってたのになあ。
チェックされてこの程度ってコトは、
心の中にこんな厳しい感情をお持ちの方が、実はたくさんいらっしゃるってことなんでしょうか?
なぜ、他人に対してここまで厳しくなれるんだ~?
理解できん。

・・・と思っていたときに、本屋で見つけたのがこちら。(巻き長いな~^^;)

cover
他人を見下す若者たち

*読み応え  60点
*コストパフォーマンス  60点

題名を見て、「おぉ、この本なら疑問に答えてくれるかも」と買ってみたんですが
結果的に、イマイチでした。
本に答えを求める方が間違っているのでしょうか。

最近の若者が、すぐキレたり、排他的なのはなぜか?という疑問に対する答えを
アンケートの結果などを考察してはじき出している本なのですが、

著者いわく、
個人が持つ、自分に対する自信には、2通りあって
1.自尊感情(実質を伴う自信)
2.仮想的有能感(根拠のない自信)
に分かれるそうです。

これに、個人が自己をどれだけ評価しているかという基準をかけ合わせて、人間を
1.全能型(自己評価も仮想的有能感も高い:自分に自信があり、人を見下している)
2.仮想型(自己評価が低く、仮想的有能感が高い:自分に自信がないのに、根拠もなく仮想的な自信を持ち、人を見下している)
3.自尊型(自己評価が高く、仮想的有能感が低い:自分に自信があるので、人を見下したりしない)
4.萎縮型(自己評価も仮想的有能感も低い:自分に自信がないので、他人を見下すなんてとんでもない)
の4タイプに分けています。

最近の若者は「2.仮想型」タイプが多いのではないか、ということです。

また、昨今は平和な世の中になってしまったため、
「怒り」の矛先が社会ではなく個人に向かう傾向にある、と論じています。
よって、人を見下す世の中になりやすいんだそうです。

理論的には、なるほどと思いますが、
根拠として提示しているアンケート結果がどうも、その論を補助できる結果となっていないような気がします。
むりやり結論をこじつけているような気がするんですよね。
本にする前に、もっと研究が必要だったかも。
今、本にしないと、時代が変っちゃうので仕方がないんでしょうけど。

しかし、Amazon のブックレビュー、評価が低いですね。
見事に「見下され」ちゃった感じ。
この状態を見ていると、著者の見解はあながち間違いじゃないかも、と思います。


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