SSブログ

「損する生き方」のススメ [活字中毒のトモ]


「損する生き方」のススメ (Forest 2545 Shinsyo)

「損する生き方」のススメ (Forest 2545 Shinsyo)

  • 作者: 石井裕之
  • 出版社/メーカー: フォレスト出版
  • 発売日: 2009/11/27
  • メディア: 新書


宗教評論家のひろ さちやさんと、セラピストの石井 裕之さんの共著。

現在、「なるべく損をしないように」と思って生きている人が多いですが
その生き方だと、かえって苦労しますよ
逆に「損すること自体に価値がある」と思って
自分が損をするように生きていった方が、実は楽しく気楽に生きられる
と書いてあります。

本当かなあ?

私など、「せんでいい損は、しない方がいい」と思って生きているので
どうしても、
「空いた電車でわざわざ立っていよう」とか
「自分が大学に落ちれば、誰かが大学にいけるのでいいか~」とかは
思えないですね・・・。
そんなことしなくても、損な役回りは勝手にどんどん回ってきてくれるので
わざわざ損したいと思う人の気持ちが分からない。

そもそも、空いた電車で立っているのって
損か得かを考えてする行為なんでしょうか?
何が損で、何が得?
どうも、一冊の本にして説くには、中身が薄い感じがします。
全部で 163 ページの薄い本なので
あっという間に読めます。
立ち読みで読破すれば OK に一票。

こういうこと書かずに
「わざわざ書籍代を払って損をする方を選んだ
私ってエライ」
と思っておけば、のほほんと生きていられる、ということでしょうかね。
確かに、気が楽になる考え方ですが・・・。
本当にこれでいいのかなあ?


nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 0

コメント 2

TAKA

はじめまして

大阪在住のTAKAと申します。訳あってサイトを中断することになり、その空いた時間で本を読んだりブログ巡りをしています。

私は、毒と闇と大好きで、そんなサイトを探してましたところ、貴ブログにたどり着きました。多分、タイトルに「毒」とありましたので、それでたどり着けたのでしょう。でも、毒を全く感じなかったのでスルーしようかと思いましたが、記事は興味あるものでした。

よく、お偉い方々は、損して得を取れなんて言います。これは、自分は損得抜きで動く人間ですよとアピールすることで、他人に好印象を与えて、目先の得よりも、後で大きな得を取るという考え方のようです。

しかし、損をする得をするというのは、我々の尺度によって違うものですよね。

元来、ある種の出来事から体験する感覚というのは、極めて中立的なものであり、それが己の尺度によって反応して肯定的ないし否定的な感情になる。損をした得をしたというのは、その感情から来るものであり一律ではないんですよね。

「得をした」と感じるに越したことはない。それも体験であり、損と感じるのも体験である。そうした体験からくる感情は、現在の己自身の投影であり、解釈であり、想像であることを自らを開いて理解しなければならない。そうでなければ、いつまでたってもどのような真実にも辿り着けない。私は、これが最も損な生き方だと思います。
by TAKA (2010-02-04 12:23) 

うしこ

>TAKA さん

はじめまして。ご来訪ありがとうございます。

「毒」と「闇」がお好きなんですか。私の勝手気ままな「毒吐き」にたどり着かれてしまうとは・・・。検索って恐ろしいですね^^;
そんな奇妙なご縁なのに、貴重なコメントをありがとうございます。

損得は、現在の己自身の投影であり、解釈であり、想像である・・・。

すごいです。お金を出して買った書籍の内容より、TAKA さんが下さったコメントの方が、ストンと腹に落ちました。

by うしこ (2010-02-05 05:27) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0