経営者、15歳に仕事を教える [活字中毒のトモ]
日本IBM の最高顧問であり経済同友会代表幹事でもある
北城恪太郎氏の著書。
会社で四半期ごとに開催されるキックオフミーティングで
北城さんのお話を聞いたこともあり、読んでみました。
これから進路を選択する中学 3 年生(15 歳)に向けて
社会の求める人物とは、どういう人物か、
仕事とはどういうものなのかを
ご自身の経験に照らし合わせて、噛み砕くように説明されています。
会社の偉い人が、何かを分かりやすく説明してはる、という印象です。
(<そのまんまやん)
「明るく、楽しく、前向きに」夢を追うことが大事なのだというメッセージは
簡潔で分かりやすく、子供たちには好印象だと思います。
会社が会社だからか、ご自身の留学経験が良いものだったからか
やたらと日米を比較したがる傾向が気になりました。
アメリカ型の経済体制が崩壊に向かう中、
アメリカ式の教育方針を日本でも薦めることが
本当にいいのかどうか、少し疑問に思いました。
ですが、いいか悪いかはともかく、
自己主張しないと世界ではやっていけないという意見には、
激しく同意です。
日本IBM という会社は、
・自分で課題を見つけられる人
・その課題に対する解決策を論理的に導き出せる人
・それを人に説得できる人
・そして組織を動かして解決策を実行できる人
を求めているそうです。あ~、耳が痛い。
そして読了したときに、以前読んだ小飼弾さんの「空気を読むな、本を読め。」に
「会社の経営者が書いた本なんて、宗教本みたいなもんだ」
てなことが書かれてあったなぁ・・・という記憶が頭をよぎりました。
(ダメじゃん、そんな斜めにかまえてこんな本読んだら)
娘が 15 歳になったときに、この本を薦めたら
どんな感想を寄せてくれるのか、ちょっと興味があります。
「なんか、よく分かんな~い」
で終わる可能性も高いけど。どうかな。
そんなうしこさんの娘さんには http://www.zukeran.org/shin/d/2010/02/16/drucker-for-jhs-baseball-gir/ をお勧めします。面白いよ。
by zu2 (2010-02-16 01:23)
>zu2 さん
この本、面白いんですね(これを元ネタからお読みだとは・・・さすが zu2 さん)
いつぞや、タイムスにも書評が載っていたので気になっていたんです。
今度買ってみようっと。
by うしこ (2010-02-16 05:03)