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世界にひとつしかない「黄金の人生設計」 [活字中毒のトモ]


世界にひとつしかない「黄金の人生設計」

世界にひとつしかない「黄金の人生設計」

  • 作者: 橘 玲
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2003/11/21
  • メディア: 文庫


一月くらい前に、沖縄タイムスの週刊情報紙「ほーむぷらざ」でこの本が紹介されていました。
紹介されているのがファイナンシャル・プランナーの方で
「初版から 10 年以上経っても色あせない情報が満載」みたいなことが書かれていたので
どのような内容なのか気になって購入しました。

「持ち家と賃貸はどっちが得?」
「生命保険の仕組み」
「年金と医療保険について」
など、今となっては割と多くの人が知っているであろう情報が掲載されていました。
そして、最後まで読んでいくと、
日本を見限って PT(Perpetual Traveler: 永遠の旅行者)になって
海外に複数の住居を持ち、ごくたまに日本に帰ってきて
上手に節税しようよ、とかいう悪知恵が掲載されていました。
そしてこれからの世の中は年金とかアテにならないんだから
国に頼ればなんとかしてくれるだろう、という甘い考えは捨てて
ひとりひとりが経済的に自立した方がいい、と書かれているのですが
じゃあどうしたら?どうやって自立して稼げばいいの?という問いに対する答えは

そんなこと、私たちにはわかりません(知っていれば、とっくにお金持ちになっています)

・・・。

読めば読むほど不快になっていきました。
一体どこまで、人を馬鹿にすれば気が済むんでしょうか、この人。

この本を新聞社の情報紙で紹介したファイナンシャル・プランナーにも失望しました。
金融のプロの肩書きを持っているくせに、こんな本紹介しないでいただきたい。
ファイナンシャル・プランナーが全員この程度なら
私は生涯、自分の資産運用について彼らに相談しませんよ。
・・・あ、そういえば、我が父はファイナンシャル・プランナーでしたっけ。
でも父に資産運用の相談なんて、別の意味で、ないですね。
聞かなくても、回答は分かるからです。
提案される運用手法が手堅いのが分かりきっていますし、
海外での暮らしを推奨することもないはずです。

このように考えていくと、資産を「運用する」というのは
よほどの物好きでない限り、ものすごくストレスのかかることだと思いました。
だから、プロに任せてしまえば楽でいいんでしょうけれど、
今は他人に任せたら、どうなるか分からないので、
やっぱりストレス貯めながら自分で勉強するしかないのでしょうね。
・・・あ、その前に運用する資産を貯めないと。






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コメント 6

Sanchai

橘玲の著書は私も1冊読んで途中でギブアップしました。
二度と読まないでしょう。
by Sanchai (2012-02-16 23:07) 

うしこ

>Sanchai さん

おぉ、似たような感想をお持ちの方がいらしてうれしいです。

この方の本、タイトルだけはおもしろそうだったので、あと 2 冊ほど買ってしまったのですが・・・読まずに古本屋行きになりそうですorz
by うしこ (2012-02-17 19:50) 

yasu

こんにちは、yasuです。

私もこの本を読みました。橘氏の本は割と面白いと思っていて、ブログも購読しています。橘氏は、東日本大震災で人生の見方が変わったと言っていますので、これから出てくる本は内容も大きく違っているかもしれません。
by yasu (2012-02-19 14:28) 

うしこ

>yasu さん

では「大震災の後で人生について語るということ」とかを読めば
また違った感想が出てくるかもしれないのですね。
うーむ・・・どうしようかなあ。
by うしこ (2012-02-19 16:00) 

zu2

この手の本は出た当時はものすごく価値があったんですよねえ。「人生設計入門」とか。今ではごく当たり前の常識になってしまったので(とくに若い人)、読んでも得るものはないのかも。

橘玲さんについては、ご本人のブログのタイトル見るだけで「買わないリスト」に突っ込んじゃいました(^_^; 人気はあるようですし、人によって好き嫌いがあるのかもしれません。
by zu2 (2012-03-06 17:38) 

うしこ

>zu2 さん

ですよね。今さらバイブルにしたい感じではありませんでした。
橘さんのブログをご覧になられたのですね。
本を買う前にブログを読んでみるのは賢明ですね。
無駄なお金を払わずに済むかも。今度から、私もそうしてみようっと。
by うしこ (2012-03-07 05:33) 

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