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れんげ荘 [活字中毒のトモ]


れんげ荘 (ハルキ文庫 む 2-3)

れんげ荘 (ハルキ文庫 む 2-3)

  • 作者: 群 ようこ
  • 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
  • 発売日: 2011/05/15
  • メディア: 文庫


Amazon で「キラキラ星」を探していた時に、群 ようこさんの本を検索して
こちらもヒットしました。
本の帯に書かれていた言葉は「月 10 万円で、楽しく暮らそう!」
仕事をしないでのんびり暮らすのが夢である私にとって、理想的な世界がそこにありました。

主人公のササガワ キョウコは 45 歳。
この年まで大手の広告代理店に勤めていましたが、
実家暮らしで母と暮らす生活と、社会人生活に疲れていました。
テレビ番組で、会社をリタイアして貯金で暮らす人を取材した番組を見て
自分もそうしようと決意、見事 45 歳にして貯金が目標額に達し
私生活では兄家族が母との同居を申し出てくれたのを幸いに
念願のリタイヤ生活をスタートさせたのでした。
その生活の場は、家賃 3 万円のボロアパート、れんげ荘でした。
そこにはキョウコ以外にも、おしゃれな初老の婦人クマガイさんや、
旅人のコナツさん、料理人見習いのサイトウくんが住んでいて
つかず離れずの良い関係を保っていきます。
れんげ荘は本当に古いアパートで、ゴキブリが出たり
梅雨時にはナメクジが出たりカビがわいたりするのですが
キョウコはシンプルな節約生活になじんでいくのでした。

・・・なんてうらやましい。

フィクションですからね。実際にはこういう暮らしが本当に成り立つかどうか
やってみないと分かりませんが、素直にキョウコさんがうらやましかったです。
確かに、45 歳で仕事を辞めれば、再就職先なんてなかなかないでしょうから
不安に思うこともあると思うのですが、私の理想の生活が、本の中にありました。
45 歳から、例えば 85 歳まで、働かずに月 10 万円で生活しようと思ったら
4,800 万円もの貯金をしなくてはいけません。・・・キョウコさんすごいです。
私、今貯金いくらあったかしら。キョウコさんより桁が 1 つ少ないはずです。

試しに、月 3 万円で暮らせる物件があるかどうか、
沖縄の不動産業者、中部興産のサイト で見てみました。
場所を選ばなければ、なんとかなりそうです。
都内でなければ、いけそうですね。
よく考えれば、学生のころ仕送りをしてもらって生活していましたが
確か仕送り額はちょうど 10 万円くらいだったと思います。
交際費を無視すると、それで十分暮らしていけていた記憶があります。
住む場所と、月 10 万円分の収入 or 貯蓄が確保できれば、
理想の暮らしができそうです。
問題は、いつからそういう生活ができるのか、ということでして
この間も誕生日あたりに、日本年金機構から
私がもらえる年金額のお知らせが届いていたのですが、
あまりの少なさに愕然とした記憶があります。
確か、月 35,000 円くらいだったと思います。
月 10 万円には全然届かない・・・頑張って貯金しないと。
ていうか、年をとっても、仕事をしないで悠々と暮らせるイメージがわかないんですけど
大丈夫かしら。





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