SSブログ

働かないの [活字中毒のトモ]


働かないの―れんげ荘物語

働かないの―れんげ荘物語

  • 作者: 群 ようこ
  • 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
  • 発売日: 2013/08
  • メディア: 単行本


れんげ荘」の続編が出ているということで、
文庫本になるのを待ちきれずに単行本を買ってしまいました。

れんげ荘での暮らしも 3 年となったキョウコさん。
仕事をしないことに対して後ろめたい気持ちも薄れ、リタイア生活を満喫していました。
地震が来ましたが、幸いなことにれんげ荘は倒壊せず、
新しい住人も引っ越してきたりして、生活は淡々と進んでいきます。

ほのぼのしたお話で、あっという間に読めました。
群さんご自身は、一月 10 万円の生活なんてされていないでしょうに
どうしてこんなにキョウコさんの暮らしぶりに説得力があるのか、謎ですが、
とても面白かったです。

お金がないと、人とのつながりが重要になってくるのですね。
キョウコさんは、友達を通じて刺繍の道具や材料一式を譲ってもらったり
れんげ荘の住人から洋服を譲ってもらったりしながら暮らしています。
そして誰かが病気になったら、今度はキョウコさんが救急車の手配をしてあげたり。
私としては、都会の片隅でひっそりと一人で暮らす生活が理想なのですが
それだと、月 10 万円という予算では無謀かも・・・と思いました。
あと、キョウコさんのところに区役所から、
働かない理由を尋ねる電話がかかってくる場面があったのですが
こういう電話って、若くして無職でいると本当にかかってくるのかどうか、気になりました。
私のところには、かかってきたことがないので。
まあ私は世帯主ではないので、無職の期間があろうとなかろうと
役所としてはどうでもいいのかもしれません。

キョウコさんの暮らしぶりに心を和ませながら
自分が無職で一人で暮らすことになったら(いつだ?定年後じゃないのか??)
どんな生活にしようか、妄想が膨らむのでした。
できれば図書館に近いところで暮らしたいです。
あと、あんまり古いアパートは勘弁だなぁ。
この時点で、キョウコさんの暮らしとは全く違う方向に言っている気もしますが・・・
あくまで妄想ですから。

その気になれば、いくらでも続編が書けそうなお話ですので、
無印シリーズみたいに、たくさん書いていただけると嬉しいです。




nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0