バカでも年収1000万円 [活字中毒のトモ]
昨年購入した本のようです。何故購入したのか、もう思い出せません。
読んでみると、10 年前に書かれた本でした。
著者は伊藤 善之さん。本書をお書きになった当初は
名古屋の Web マーケティング会社「アライブ株式会社」の取締役でいらっしゃいましたが
現在は何をされているのか、よく分かりませんでした。
彼の名前を Web で検索してみると、確かに奇抜な風貌の画像がヒットしますが
何か会社を興しておられるわけでもなさそうです。
Wikipedia にある 彼のページ を見たところ、
職業は「作家、アーティスト」だそうで。
そんな伊藤さんが、ご自身の経験をもとに
「どんな状態からでも 1,000 万円稼げる 6 大奥義」をまとめたのが本書です。
自己紹介の時に配るために書いたっぽいです。
さてその 6 大奥義とはどのようなものかといいますと
1. 「成功の糸」は毎週木曜日に降りてくる
2. 「超速行動」でエリートたちを置き去りにする
3 「弱点レーダーチャート」を使って、どんな大物もやっつける
4. 99%の人がやらない「人に貸しを貯金する」技術
5. 「夢や目標を捨て」て、身軽になったが勝ち!
6. 「逆さまの法則」で、アッという間に大逆転
の 6 つです。
伊藤さんが本書を執筆されたのは、若干 28 歳。
28 歳で、とにかく 1 冊の書籍を出版できるほどの人の
どのあたりがバカなのか、私には分かりません。
多分「僕バカなんで」って最初に言っておくと、物事がスムーズに進むんでしょうね。
ですが個人的には「私バカなので」という台詞が好きではありません。
こんなこと言う人に、本当のバカがいないことを知っているからです。
伊藤さんはどんな時にも、周りをよく見て、
相手に役に立ちそうなものやサービスを提供して
時たま見返りを要求してみる。
とても営業のセンスがある人だと思いました。
奥義のその 1「『成功の糸』は毎週木曜日に降りてくる」は面白くて
しかも誰でもできそうな奥義だったので、私も意識してみることにします。
毎週木曜日に、今までチョイスしなかった選択肢から選ぶだけで
物事が変わっていくというのなら、なんだか面白そうです。
自分の「異常性」に気づかない人たち [活字中毒のトモ]
精神科医の西多 昌規先生の著書です。
西多先生は、精神科医歴 20 年以上のベテランですが
たくさんの患者を診察しているうちに
「自分は病気だからすぐにでも入院させてくれ」と主張する患者が
実は病気ではなかったり、
「私は病気ではないです」と言い切る患者が
他人の目で見ると明らかに病気だったりするのが頻繁に起こることから
正常と異常の境界線はどこにあるのか、
自分は病気だと自覚している人は、本当に病気なのかを深く考えるようになり
このタイトルで本書を書かれたようです。
ただ読んでみると、正常と異常の境界線をはっきりさせるような本ではなく
精神科の事件簿みたいな内容で、毎日変な人たちを相手に苦労する
先生の様子が鮮明となっています。
ベッドに座る患者と目を合わせるため、しゃがんだ姿勢で話を聞くと
患者の説教が延々と 30 分以上続いたり
当直で深夜 2 時に相談の電話を受けると攻撃的な毒吐きを 30 分以上聞かされたり
先生の方が精神的に病んでしまいそうな状況が毎日続くようです。
・・・こんな仕事、嫌だわ。
肉体的にも精神的にも、割に合わない仕事だなあというのが率直な感想です。
隣人が毎日嫌がらせでカレーを作る?知らんがな、そんなもん。
こんなの訴えられても、困りますよね。
私なら「アホか」の一言で片づけてしまうと思います。
もちろん、精神科の先生はそんなことはしないわけで。
きちんと話を聞いて、「統合失調症」と病気の判断までつけて
薬を処方してくれる。頭が下がります。
たくさんの病名が出てきますが、全部で 8 章から構成されており
読みやすい本です。暇なときに 1 章ずつ、興味深く読ませていただきました。
図解「ザ・マネーゲーム」から脱出する法 [活字中毒のトモ]
「『ザ・マネーゲーム』から脱出する方法」を読んだところ、
新手の宗教にしか思えなかったので、もう少しお布施を払ってみることに。
「図解」を書いたのは、
「『ザ・マネーゲーム』から脱出する方法」を翻訳した本田 健さんです。
本田さん、商売上手ですね。
この本は 2 部構成となっており、まず第 1 部で本田さんが
現実的な側面から「マネーゲームから抜け出すために、具体的に何をすればいいのか」
を書いています。そして第 2 部ではロバート・シャインフェルド氏が
お金の呪縛から自由になるとえられることを伝えています。
第 1 部は本当に現実的です。
ロバートさんが書いたような宗教的な話は一切なく
分かりやすい言葉で、お金に対する理解を深め、
お金との関係を見直すための方法が書かれています。
しかも「読んだだけではダメだから、きちんと実践してね」と。
そうですよね、ハイ。分かってます。
第 2 部は、やはり何を言っているのかさっぱり分からなかったです。
お金からのスピリチュアルなアプローチでの脱出手段と、
マネーゲームから自由になった後の世界が書かれているのですが
読み取れたことはやはり、「『ザ・マネーゲーム』から脱出する方法」のときと同じで
正気の沙汰とは思えないことがいっぱい書いてありました。
ただ 1 つだけ「お金を払うということは感謝を表現することだ」という考え方は
いいと思いました。確かにその通りです。
お金と交換で何を得るときにも、得たものや与えてくれた人、
そしてお金を支払いうことができる自分自身にも感謝する、というスタンスは
理解しやすかったです。これなら実践できるかも。
「ザ・マネーゲーム」から脱出する方法 [活字中毒のトモ]
本棚からある本を探していたところ、
カバーがかぶったまま放置されている本書を発見しました。
これは早くお金持ちになって、マネー・ゲームから脱出する方法を書いた本なのか?
と思い、久しぶりにお金に関する本を読みました。
ところが、これはそんな本ではなく
お金のことを忘れて、やりたいことを楽しむ方向に人生を持っていくための
妙な方法が熱く語られている本でした。
そして、一通り読んでみても、何を言っているのかほとんど分かりませんでした。
著者は、人材派遣会社「マンパワー」の創業者の孫である
ロバート・シャインフェルド氏。彼のおじい様は、
孫に成功の秘訣を伝授しようとしましたが
途中で亡くなってしまいました。
ロバート氏はその秘訣の最終到達点を、自分で色々と経験して学びました。
それが本書にまとめられているはずなのですが
はっきり言って、何を言っているのか分からない。
私たちは全員「人間ゲーム」のプレイヤーであり、
このゲームの根底にあるのは思考でも論理でも知性でもなく「感情」である
そしてこのゲームをプレーする間、並行してマネーゲームに参加するようになるが
マネーゲームには明確なルールがないので勝者は存在せず、
しかも死ぬまで続くのに、誰も幸せになれないというのです。
こんなゲーム、降りちゃえよ、というのは願ったりかなったりなのですが
その具体的な方法がなんであるのか、さっぱり分かりません。
お金がないという不快な状況に対して
「これは現実ではない」とか「これは私の意識の創造物だ」とつぶやくのって
何の役に立つんでしょうか。新手の宗教ですよね、これ。
ただ訳者の本田さんはこの本の内容を完全に理解されたようで
「図解 『ザ・マネーゲーム』から脱出する法」という本を出版されていらっしゃいます。
私はあまりに内容が理解できないので、この本も買って読んでみることにしました。
うーん・・・お布施を払った気分。
でも何を言っているのか分からないので、少しでも理解したいのです。
いいカモですね。