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出セイカツ記 [活字中毒のトモ]


出セイカツ記 衣食住という不安からの逃避行

出セイカツ記 衣食住という不安からの逃避行

  • 作者: ワクサカソウヘイ
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2022/10/28
  • メディア: Kindle版


某日、おきなわHOTeye の「いまほん」コーナーで紹介されていて
面白そうだと思ったので購入しました。
著者はワクサカソウヘイさん。
「文筆業を営むことで生計を立てている」そうですが、
何というか・・・選ぶテーマがかなり自由です。
この本は「衣食住にまつわる不安」を何とか解消できないかと
奇妙な実験を繰り返したクサワカさんの記録です。

人間は「真っ当な衣食住」を手に入れないといけない
というか手に入れている状態が「普通」のはずだが
それを失う不安にいつもさいなまれているので
この状況を少しでも軽減できないかと思って、ワクサカさんは色々な実験をしました。
ご近所さんと一緒に野草を食べたり、
おしゃれをあきらめて W と書かれたシャツばかり着てみたり
収入を得るためにスッポンを釣ってみたり。
なんというか・・・衣食住をちょっとだけあきらめるって、
こういうことなんでしょうか。かなりぶっとんでいます。

そして、ぶっとんでいるのに、どれも完全には達成しないところが
ワクサカさんの持ち味なのでしょうか。
せっかくスッポンを釣ったのに、現金に換えられると分かるや否や断念するとか
詰めが甘いにも程があります。
たぶんこの本は、こういう詰めの甘さを笑いのネタにする本なのだと思います。
色々頑張っているのに、何一つものにならない。
あ、素潜りで魚を取るのはかなりお上手です。
今年もやっておられるのかな?

こんな感じで、気楽に読める本です。



出セイカツ記 衣食住という不安からの逃避行

出セイカツ記 衣食住という不安からの逃避行

  • 作者: ワクサカソウヘイ
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2022/10/28
  • メディア: Kindle版



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ゆるFIRE [活字中毒のトモ]


ゆるFIRE

ゆるFIRE

  • 作者: アラサーdeリタイア管理人 ちー
  • 出版社/メーカー: かんき出版
  • 発売日: 2022/01/20
  • メディア: Kindle版


ブログサイト「アラサーdeリタイア」の管理人、ちーさんの著書です。
この本に興味を持ったのは、本書のプロローグでちーさんご本人が
「もともとは、ズボラなうえ、貧乏性でものも捨てられず、片づけが大の苦手
忙しさにかまけて、気づけばものが部屋にあふれかえり、
明らかなごみであっても捨てられず、足の踏み場もないゴミ屋敷になっていた」
と書いていらしたのと、「夫は、稼いだらその分使う浪費家である」
という文を見つけたからです。
かなり共通点のある方なのではと思い、そこからどのようにして
サイド FIRE を実現されたのか分かればいいなと読んでみました。

ですが、そのあたりのことについては、あまり細かいことは書かれておらず
おもに資産形成と資産運用についてのノウハウが書かれてあります。
ゴミ屋敷をなんとかした理由は「彼氏ができたので片づけざるを得なくなったから」で
ご主人の浪費については財布を分けることでストレスを感じないようにされており
ブログを読んでみると、最近ではご主人も資産形成にそこそこ積極的なようです。
なるほど・・・座った場所から半径 5m 以内を瞬時に魔窟に変える能力者の
私がミニマムライフを送れないのは、それを許容してくれる人と結婚したからか?
(いや違う)
配偶者が浪費家だというのはもう、そういう人と結婚したんだから仕方がない
と思わざるを得ないです。
そのおかげで、自分ではしようと思っていなかった経験もたくさんできていますし。

また本書を読むまでは、完全な FIRE にあこがれていたのですが、
「ゆる FIRE」という生活もいいかもしれないと思いました。
父はどうやら、完全にリタイアしたことで認知症を発症したようですし
私も、何もしなかったらあっという間に脳みそ退化するだろうなと思っているので
65 歳を過ぎたら、現役と同じくらい働く必要はないにしても、
たまには、何かビジネスに携わっていた方がいい気がしています。



ゆるFIRE

ゆるFIRE

  • 作者: アラサーdeリタイア管理人 ちー
  • 出版社/メーカー: かんき出版
  • 発売日: 2022/01/20
  • メディア: Kindle版



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一生頭がよくなり続けるすごい脳の使い方 [活字中毒のトモ]


一生頭がよくなり続ける すごい脳の使い方

一生頭がよくなり続ける すごい脳の使い方

  • 作者: 加藤 俊徳
  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2022/11/01
  • メディア: Kindle版


最近は資格試験に向けて勉強をしようと思っても
学習した内容を自分の理解につなげるのが難しくなってきました。
もう年だし、しょうがないかな、、と思っていたのですが
Amazon で本書を発見。読んでみました。

脳内科医で「加藤プラチナクリニック」の院長を務めておられる
加藤 俊徳医師の著書です。
加藤先生によると、
「これまで 1 万人以上の MRI 脳画像を見てきた。
その結果、10 代や 20 代の若者も、70 代や 80 代の高齢者も、
同じように脳は成長することを突き止めた」
とのこと。本当に?

脳の成長に重要なのは、「こうなりたい!」「○○をしたい!」という
前向きな気持ちなのだそうです。
また脳の働きから言えば、大人になってからの方が断然よく働くし、
記憶力、判断力、決断力など、あらゆる面から見ても
「学生脳」より「大人脳」のほうがレベルが上だと。
脳に正しくアプローチをすれば、80 歳からでも成長できるし、
そのスピードは 10 代の若者に勝るとも劣らないとのことです。
いや私、十分衰えてる感ありますけど。
と思いながら読み進めていくと、脳には 8 つの「脳番地」があって
それぞれが別々の働きを担っており、若い頃から何気なく
自分の得意な脳番地だけを鍛えてきたのはいいけれど、
他の脳番地のメンテナンスがおろそかになって、その分野が老朽化しているのが
「脳が衰えてきた」と感じる原因だと書いてありました。
衰えてきた脳番地もきちんとメンテナンスを入れることで
各番地の脳たちが相互に活性化して、怠けずに働くようになると。

また大人になってからは暗記に頼る勉強はできなくなるので
まとめて勉強するのではなく、1 日 10 分でいいから
毎日コツコツ型の勉強法に変えたほうがいいそうです。
そして脳が飽きないように、いろいろと視点を変えたアプローチが必要だそうです。
勉強を始める前に、5 分間、参考書をパラパラ見て
朝の短い時間で勉強し、移動時間やすき間時間にこまめに復習し、
1 日を通して脳との連続性を維持し続ける。
そして眠る前に仕上げの復習をすれば、記憶としてしっかり定着させられるとか。
ううむ・・・四六時中勉強してますやん。そんなにしないとダメ?
いや本当に合格したいと思ったら、しないとダメなんでしょうね。

他にも
高齢になって耳が遠くなると、記憶力も同時に下がっていってしまうのは
聴覚系の働きが弱くなり、海馬へのアクセスがスムーズではなくなってしまうから
とか
脳番地の視覚系と聴覚系が好んで情報として取り込むのは、以下の 5 つだけ
とか、興味深いことがたくさん書いてありました。

■脳番地の視覚系と聴覚系が好んで情報として取り込むこと
1. 生死に関わること
2. 興味があること
3. 好きなもの
4. 過去に見聞きしたことがあるもの
5. 過去に見聞きしたことに似ているもの

巻末には「年代別 脳の取扱説明書」があり、それによると 50 代以降は
加齢によって、脳に老廃物がたまりやすくなるので
睡眠の質の向上と運動を意識することで、老廃物を輩出しやすくし
睡眠と運動時間を確保した、脳を衰えさせない生活を組み立てることが大切
と書いてありました。
長生きはしたくありませんが、ボケたくはないので、頑張ります。



一生頭がよくなり続ける すごい脳の使い方

一生頭がよくなり続ける すごい脳の使い方

  • 作者: 加藤 俊徳
  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2022/11/01
  • メディア: Kindle版



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ドイツ人はなぜ、1年に150日休んでも仕事が回るのか [活字中毒のトモ]


ドイツ人はなぜ、1年に150日休んでも仕事が回るのか (青春新書インテリジェンス)

ドイツ人はなぜ、1年に150日休んでも仕事が回るのか (青春新書インテリジェンス)

  • 作者: 熊谷 徹
  • 出版社/メーカー: 青春出版社
  • 発売日: 2015/08/04
  • メディア: 新書


最近会社で「生産性」という言葉がよく出てくるようになったので
そういや「生産性が高い」って、
ただ丁寧な仕事をしていれば得られる結果でもなかったよな、
ということを思い出し、生産性について理解を深めてみようと思い立ちました。
本書はそのために読んだ本の第 1 弾です。

著者は、元 NHK 局員で、現在はミュンヘンに在住の熊谷 徹さんです。
ドイツ人はなぜ、年290万円でも生活が「豊か」なのか」を書いたのと同じ方です。
本書が出版されたのは 2015 年 8 月だということで、少し古い感はありますが
今も、ドイツの生産性が高いのは変わっていないと思います。
Web で見つけた「労働生産性の国際比較 2021」によりますと
2020 年の時点でドイツの時間当たりの労働生産性は日本と比較して
約 1.5 倍高いという結果が出ています。

熊谷さんによりますと、その理由は
監督官庁が厳しく監視して、労働時間を制限しているからだそうです。
ドイツ政府は、企業に対し社員に最低 24 日間の休暇を取らせることを義務づけ
1 日 10 時間を超える労働を禁止しているそうです。
なんとうらやましい。
短い労働時間でちゃんと結果を出せば、生産性は上がるんですね(そりゃそうだ)

一方で、社員が休暇を取っている間、バックアップ要員はいるけれども
仕事の進み方は当然遅いし、サービスの質も悪くなるそうです。
質の良いサービスは効率を上げるためには「無駄」なのですね。
またドイツ人は、サービス以外のことに関しても「無駄」だと判断して
ばっさり切り捨てることが多いので、
発明はうまいのにそれがビジネスに結びつかないとも書いてありました。
確かに、アメリカなんかは一見無駄に見えることでもたくさんトライして
そのうちの一握りが大きなビジネスに結びついているように見えます。
つまり、無駄だらけ。
そうであっても、生産性はドイツより若干高いです。
なにをどうやって生産性に結びつけるのか、方法は 1 つではないようです。



ドイツ人はなぜ、1年に150日休んでも仕事が回るのか (青春新書インテリジェンス)

ドイツ人はなぜ、1年に150日休んでも仕事が回るのか (青春新書インテリジェンス)

  • 作者: 熊谷 徹
  • 出版社/メーカー: 青春出版社
  • 発売日: 2015/08/04
  • メディア: 新書



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