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転生と地球 [活字中毒のトモ]

早稲田実業の皆様、優勝おめでとうございます。

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*読み応え  50点
*コストパフォーマンス  40点

著者は、臨死体験をしたそうです。

その体験から、「人は幸せになるために生まれてくる」というポリシーを持つに至り、地球村 という NPO を設立して、永続可能で平和な社会を実現しようという活動を続けていらっしゃいます。
お金に価値を見出す、現在の社会は、このままの路線をひた走っていくと、遠からず崩壊するそうです。
そうならないために、お金への執着を捨て、余分な資源を使わない社会を目指していきましょう、とおっしゃっています。

え~と・・・。

思想自体はすばらしいと思いますが、経済社会を否定しつつ、主催されている NPO への寄付を募り、会員は年会費を支払わなくてはならないところに、辛いものを感じました。
まぁ、現実の社会は、とりあえず「金」で動いていますから、お金を基準にし、エネルギーを消費しつづける社会から、やっぱり逃れられていないのだなぁと思います。
そこから完全に逃れることができれば、この人すごい!と思えるのですが・・・。

また、著者が臨死体験中(1981年当時)に見た、未来のヴィジョンによりますと、
「10年後(1991年)にソビエト連邦が崩壊、20年後(2001年)にアメリカ合衆国が崩壊、40年後(2031年)には世界が崩壊」
するらしいですが、
ソ連の崩壊はともかく、他は全く当たっていません。
この本が出版されたのが1997年ですから、出版前の出来事しか当っていないことになります。

さらに、著者は臨死体験後に生還してから「20年の内に3000回の講演を行い、本を3冊出す。そこで寿命はおしまい」というビジョンもあったのですが
25年経っても、ぴんぴんしていらっしゃいます。

好意的に解釈しますと、どこかで、未来が変ってきているようです。
悪意的に解釈しますと、詐欺師なんじゃないでしょうか?

今後この社会がどう変るのか、とても楽しみです。


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