格差はつくられた [活字中毒のトモ]
格差はつくられた―保守派がアメリカを支配し続けるための呆れた戦略
- 作者: ポール クルーグマン
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2008/06
- メディア: 単行本
*読み応え: 50 点
*コストパフォーマンス: 40 点
今年のノーベル経済学賞の受賞者、ポール・クルーグマン教授の著書。
アメリカが現在のような「格差社会」になってしまったのは
決して経済そのものが悪いわけではなく
政治が富裕層に買収され、
共和党が富裕層に都合のいい政策ばかり採っているからだ、というのが
この本の趣旨である・・・と思います。
ノーベル経済学賞を取るくらいの人だから、
どんなすごいことを書いているんだろうと期待して読み始めたのですが
和訳がどうもすっきりと頭に入ってこなかったので
本の内容が消化不良に陥っています。
日本語で読むと、どうも何かが足りない感じがするのです。
原書は日本語訳よりも、もっと内容が濃いような気がします。
本文より、訳者のあとがきのほうがよっぽどおもしろかった。
訳者あとがきを読むと、
「なお、英語版の原書では米国社会の法律・制度、誠治事情、風俗などについて
さらに詳細な記述があるが、日本語版においては
日本人になじみの薄い部分は割愛した」
と書いてありました。
「日本人になじみの薄い部分」がどの程度あるのか分かりませんが
それが割愛されているから文全体が分かりにくくなっているんじゃないか?
気のせいかしら。
原書読むべきか・・・でも面倒くさいんだよなぁ。
グリーンスパンさんの本を読み終わってから考えることにします。
そうそう、マイケル・ムーア監督の作成した映画「sicko」を観ると
この本の背景が分かりやすいかと思います。
本書を読んだり、sicko を観たりして思ったんですが
アメリカ人って、思った以上に社会主義が嫌いなんですね。
これもある意味、「洗脳されている」と言えるのでは?
冷戦を導くために、「社会主義は悪だ」という刷り込みが徹底されたような感じ。
2008-12-25 05:13
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