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民間防衛 [活字中毒のトモ]


民間防衛 新装版―あらゆる危険から身をまもる

民間防衛 新装版―あらゆる危険から身をまもる

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 原書房
  • 発売日: 2003/07
  • メディア: 新書


スイスの連邦法務警察省が発行し、国内の各家庭に配られた
民間人用の戦争サバイバルガイド。
スイスの独立と中立に対する意気込みが伝わってくる一冊です。
でも、なんでスイスの民間防衛バイブルなどを日本の出版社が出そうと思ったんでしょうか?
この本、原書房という出版社から出ていますが
翻訳者も原書房編集部の方だそうです。

訳者あとがきを読んでみると、その答えはちゃんと書いてあって
日本人にも本書を読んで平和についてきちんと考えて欲しい
という、編集部の熱い想いから出版された本のようです。

読んでみると、確かにすごいですよ。
国として自由と独立を守る為には、どうしても武力による防衛が必要であることが
懇々と解説されています。
そして、見えない将来に備えて、あらゆる対策を取っておくことが
独立を守る為の最善の策であること
民間人一人一人が自分の立場と役割を理解することが大事であること
国民としてどのように協力したらよいのか
外部から敵の攻撃を受けたときには、どのように対処したらいいのかなどが
詳しく書かれています。

戦争中の心得なども書かれていて
戦局によってどのような敵の攻撃があるか、
それに抵抗するにはどうすればいいのか
独立を奪われた後にもできることなど
本当に、フルコースというか、
国がどうなっても、独立を取り返すために個人ができることが分かるようになっています。

このご時世、何があるか分からないので、一読しておいて損はないと思います。
しかし・・・スイスの連邦法務警察省が発行したサバイバルガイドを読まなくては
有事のときの対処法が分からないなんて
日本人として情けなくなります。
だけど、日本でこんなガイドが警察から出されたら、大騒ぎになりそうですね。
諸外国からも色々とうるさく言われそうです。




タグ:民間防衛
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コメント 2

Yakoha

私、ちょっと興味あります・・・。
自国の平和を得るためにはここまでするっていうスイスの国民性なのかもしれませんが、日本では考えられない(避けている)思想かもしれませんね。
by Yakoha (2010-12-01 04:53) 

うしこ

>Yakoha さん

>日本では考えられない(避けている)思想かも

そうなんです。でも本当は避けちゃいけないんですよね。
是非一読をお勧めします。
by うしこ (2010-12-01 05:05) 

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