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続 自閉っ子、こういう風にできてます! [アスペルガー]


続 自閉っ子、こういう風にできてます!―自立のための身体づくり

続 自閉っ子、こういう風にできてます!―自立のための身体づくり

  • 作者: 岩永 竜一郎
  • 出版社/メーカー: 花風社
  • 発売日: 2008/12
  • メディア: 単行本



自閉っ子、こういう風にできてます! の続編です。
続編が出ていたとは知らなくて、
zu2 さんのサイト で紹介されていたのを見て、購入しました。

自閉症の人の感覚統合の問題について、掘り下げて書かれた本です。

自閉症の人は、いわゆる普通の人と違って、知覚が過敏だったり愚鈍だったりします。
そういうことを理解して、みんなが社会に適応できるようなトレーニングをするのが大事
特に就学時において、個人の運動能力を正しく測定し
個別に感覚統合を発達させるような、または感覚統合を補うような
サポートをしていくのが大事、というような内容です。

子どもが身体を動かすことが、感覚統合に役に立っているとは知りませんでした。
幼少時に外でよく遊ぶって、大事なことだったんですね。
私自身、幼い頃外で遊ぶのがすごく好きだったという記憶はないし
娘も積極的に身体を動かすタイプではないので
まあ、いいかー、苦手なことはやらなくても・・・と
あまり身体を動かすことを推奨してこなかったのですが
本書に登場する藤家さんが、子どもの頃から強制的にドラムをやらされて
身体の感覚をつかむ力を向上させた話を読んで
腹におちる何かがありました。
私個人の経験から言っても、
いつどうして出来たのかわからない(つまり怪我したときに痛みを感じなかった)
傷が常時あるような知覚の持ち主でも
運動神経がよければ、とりあえず何とかなっちゃうのです。
人間は、やっぱり脳みそだけでは生きられないというのが良く分かった本でした。
娘にも、喘息対策としてやらせているスイミングを継続して勧めようと思いました。

ただ、本書では、自閉症の子が喜んで取り組める球技について紹介されていて
彼らに混ざって参加する健常者は「原則シュート禁止」というルールを設けるようですが
そのルールで球技をすると、健常者って本当に楽しいと思えるのかしら・・・
というのが気になりました。
自閉症の人が球技を心底楽しむように、健常者も心底楽しむべきでは・・・?
一緒にスポーツを楽しむこと自体、そもそも無理があるような気がします。
特に、学校生活の中では。
大人になって、分別のある年頃になって、趣味で球技をやるというのなら
そういうルールもアリかもしれませんが、
子どものうちから出来ることを制限されるのは、つまらないと思いました。

学校で感覚統合指導をするべき、というのには、賛成です。
学校で、こういう検査や指導を実施してもらえば
自分の感覚の傾向が分かって、その後の生活を向上させるのに役立つと思います。
「みんな一緒」ってつくづく難しいですね。
こんな難しいこと、昔はよくやってましたね。

「私は自閉症」とか「私はアスペルガー」と認識している人が読むと
今後の生活の質を向上させるのに役立つかもしれません。

続々自閉っ子、こういう風にできてます! も出ているんですね。
そのうち読んでみようかな。


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