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稼ぎたければ、働くな。 [活字中毒のトモ]


稼ぎたければ、働くな。

稼ぎたければ、働くな。

  • 作者: 山田昭男
  • 出版社/メーカー: サンマーク出版
  • 発売日: 2012/11/05
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


「日本一社員を幸せにする会社」として有名な、未来工業株式会社の創業者、
山田 昭男さんの著書。
某本屋に平積みにされていて、少し立ち読みしたのですが
続きが気になって結局、後日 Amazon で買ってしまいました。
タイトルが、私の好みなのです。もともと働くの嫌いなので。
でも読んでみると「働くな」というのは実は間違いで、
「汗水たらして働けば稼げるというのは間違いだ」ぐらいのニュアンスでした。
ま・・・そうですよね。働かないと、やっぱり稼げるわけはないのです。

未来工業は、最近の会社とはちょっと違い、社員は全員正社員だし
会社に鍵はつけていない、営業社員は携帯電話を支給されない
社員は業績さえ上げていれば、いちいち上層部に経過や成果を報告する義務はない
などなど、世の中でビジネスの常識と思われていることをとことん覆して
それでも 40 年以上も会社の経営を黒字にしている、変な会社のようです。
「社員に働いてもらおうと思ったら、まず飴を与えなければ」が創業者のモットーらしいです。
なんていい会社なんだ。

世の中の常識というものを疑ってかかる姿勢は素敵だと思いますし
それで成功できるなら、文句もありませんが
個人的には、例えばこの会社と取引をするとして、請求書の表書きに裏紙が使われていたら
ちょっと引くだろうな、と思いました。
裏紙を使うくらいなら、表書きなんてなくていいのに。
個人宛の請求書などは、本体に「ご査収ください」とか印字されていて、
表書きなんてついていませんから、会社相手の請求書も同じようにすればいいだけでは?
と思ったり
車を持つ趣味がないからといって、社用車を持たず
移動のときに社員の自家用車で送ってもらうというのは
送っていく側としては、結構ストレスなんじゃないかな・・・?とか
色々と賛同できない部分もあったのですが
それでもやっぱり、40 年も会社を黒字にして
「うちでずっと働いてくれ。ミスがあったっていい、それは何かをやろうとした証拠なんだから」
と言ってくれる会社って最近なかなかないので
常識を疑ってかかる姿勢を見習わせていただきたいと思ったのでした。

読みやすい本なので、あっという間に読めます。
正直、本屋にもっといれたなら、立ち読みだけでも良かったかも・・・。



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コメント 2

Sanchai

私の故郷の有名な会社ですね。「社員は業績さえ上げていれば、いちいち上層部に経過や成果を報告する義務はない」というところにとても惹かれます。
by Sanchai (2013-01-10 12:00) 

うしこ

>Sanchai さん

未来工業、地元ではやはり有名なんですね。

報告しなくても、風の便りできちんと伝わったりするらしいです。
伝わらなくても、「現場の人が良いと思ってやっていることなんだから、上層部が横やりを入れる必要は全くない。だから報告は無用」なんだそうで。

ここまで突き抜けた上司と一緒に仕事をしてみたいものです。
by うしこ (2013-01-10 16:12) 

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