SSブログ

これからすごいことになる日本経済 [活字中毒のトモ]


これからすごいことになる日本経済

これからすごいことになる日本経済

  • 作者: 渡邉哲也
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2013/01/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


作家・経済評論家の渡邉 哲也さんの著書です。
この方の本を読むのは初めてです。
Amazon でレビュアーから大絶賛されていたのと、タイトルが面白そうだったので
買ってみました。
「これからすごいことになる日本経済」のタイトルだけ見ると
どっちの方向に「すごいことになる」のか良くわからなかったのですが
レビュアーの絶賛ぶりを読むと、日本経済がこれから良くなる話のようでした。
さて、どうなのか・・・。

安倍さんが首相になったというだけで、
彼を歓迎して経済状況が好転しつつある現在の日本ですが
このまま本格的に、復活を遂げる可能性があるとのことです。
もし本当にそうなら、それはありがたいことですが。
世界はこれから、グローバル化ではなく規制化の動きが進み
日本は自由競争からの脱却するとのことです。
また、日本経済がダメになってしまった理由の一つに
流通業界がメーカーよりも強くなってしまったことをあげておられ
国内メーカーをもっと保護して、一見「自由競争」に見える現在の状況を
打開すべきだと述べています。
あと、古くなったインフラを、地震や津波に強くするための公共事業と
原発を再開させて安いエネルギーを確保することで
経済が活性化され、デフレから抜け出すだろう、と書いてあります。

確かに・・・PB 商品は安いのでつい、手が出てしまいますが
こんなの売られていたら、メーカーはたまったもんではないでしょうし
最近の携帯電話機種を見ていると、日本メーカーの作ったものはほとんどなく
たいていが台湾などの外国メーカーが作ったものになっています。
私は基本的に地産池消が好きなので、たとえ放射能で汚染されている可能性があっても
ついつい国産の野菜を買ってしまうほどw 国産品が好きです。
家電だって、国産がいいです。
なのに、国産メーカーが作ったものを、だんだん選べなくなっている最近の市場は
あきらかに「つまらない」と思っていましたから
PB 商品はなくていいので、国産の商品をもっと売って欲しいです。
でもそうするには、高いコストに耐えなくてはいけないので、
どこまで頑張れるか・・・。
公共事業にたくさん投資されれば、私の給料も上がるかしら。
それはない気もしますね。
また安倍さんはつい最近、オバマ大統領と会談して
「TPP 交渉に参加する」と言ってしまいました。
「一方的にすべての関税撤廃をあらかじめ約束することを求められるものではない」
ことを確認した、とは言っていますけど、本当のところどうなってしまうのか
まったく見えていません。本当に大丈夫なの?
上手いこと言いくるめられて、押し切られてしまわなければいいですが。

書いてあることに、おおむね賛成ではあるのですが、
本当に「これからすごいことになる」のかどうか、ちょっと良くわかりませんでした。
Amazon のレビューのように、大絶賛とはいきません。
読む人によっては「こんなの書かなくても分かっていることじゃないか」と言いそうです。
読み手を選ぶ必要があると思いました。
チャートを使って分かりやすく経済が解説されてはいるので、初心者向きかも。
普段から経済に関心を持って、色々なソースの情報を読んでいる人には無用な本です。







nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0