SSブログ

はげまして、はげまされて [活字中毒のトモ]


はげまして、はげまされて~93歳正造じいちゃん56年間のまんが絵日記~

はげまして、はげまされて~93歳正造じいちゃん56年間のまんが絵日記~

  • 作者: 竹浪 正造
  • 出版社/メーカー: 廣済堂出版
  • 発売日: 2011/10/04
  • メディア: 単行本


読書ブロガー Sanchai さんの記事 を読んで、面白そうだったので購入しました。
本書の著者は、青森在住の、現在 95 歳になられる竹浪 正造さんです。
昭和 30 年からずっと毎日、絵日記を書かれていらっしゃいます。
もともと漫画家になりたいと思われていたそうで、絵が得意な方なのです。
腕白だった息子さんのしでかしたことを「ネタ」にして、日記を書き始め
それをずっと休まずに 56 年間続けた結果、
テレビ番組「ナニコレ珍百景」で紹介され、話題となり、書籍化されたとのことです。

実は、この当時の「ナニコレ珍百景」を見ておりまして、
正造さんの出演された回も覚えているのですが
絵日記が書籍化されたとは知りませんでした。
Sanchai さんの記事 を読んで、懐かしさもあってか、とても読みたくなり
Amazon で注文してみました。

読んでみると、何年もの間書かれた日記の中から厳選された作品が掲載されており
56 年間があっという間に流れていきます。
たぶん、一般の人に見せられる内容のものを多く掲載なさったのだと思うのですが
どの作品も、家族への愛であふれています。
奥様との何気ないやり取りや、子どもの成長振りに視点が集まった日記となっています。
わざと選ばなかったのかもしれませんが、仕事のネタがほとんど出てきません。
一貫して、家族が大好きな、良い人だなあ・・・という印象を持ちました。

それだけに、奥様を早くに亡くされた時の日記は、悲痛なもので
パートナーが亡くなって遺された方は、大変だというのが良くわかりました。
遺影を飾ったり、お盆で送り火をたいていたりする日はまだ良いですが
亡くなった人への郵便が届いてしんみりしたり、
普段の日に飲みに出かけても、帰ってきたらやるせなくて仏壇の前で泣いてしまったり
何度も何度も奥様が夢に出てきたりした日の日記を読むと
悲しみは時が癒すとは言いますが、本当に時間がかかるものなのだというのが
痛いほど伝わってきました。

絵日記なので、気楽に読めます。
全般に、暖かい家族のエピソードで溢れているので、リラックスしたいときにお奨めです。
Sanchai さん、良い本をご紹介くださり、ありがとうございました。





nice!(2)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 2

コメント 2

Sanchai

引用して下さり、ありがとうございました。
by Sanchai (2013-06-21 08:44) 

うしこ

>Sanchai さん

楽しい本をご紹介くださり、ありがとうございました。
第 2 弾も出版されているらしいので、それも読む予定です。
by うしこ (2013-06-22 05:27) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0