男も更年期で老化する

男も更年期で老化する (小学館101新書)

• 作者: 和田 秀樹
• 出版社/メーカー: 小学館
• 発売日: 2011/06/01
• メディア: 新書

男性更年期について、もう 1 冊本を読んでみました。
「和田秀樹こころと体のクリニック」院長である、和田 秀樹さんの本です。
クリニックの Web サイトを見ると、保険診療を行わない病院のようです。
お金を払える上質な顧客のみを集めているみたいです。商売上手です。

一昔前なら、男性ホルモンが減少して活力がなくなったとしても
出世しないで「会社の潤滑油」になって淡々と働き、やがて好々爺になる
という人生モデルがありましたが、今の世の中、アグレッシブに仕事と向き合わないと
クビになるようになってしまいました。
男性更年期障害になって、意欲がなくなると、そのまま「会社のお荷物」となり
その後つらい人生が待っているので、そうならないうちに対策に取り組むことが大切
と書いてあります。

そうなっていない人が、この本を手に取るか？という疑問がわいたのですが
それはさて置き、「そうならないうちの対策」とやらが何であるのかと思って
読み進めてみると、身体の機能水準を維持するために、適度に運動をして
良質なたんぱく質を食事で摂り、見た目を適度に整え、
ホルモン療法でホルモンのバランスを整えれば、かなり楽になるそうです。
さらには、知的好奇心を保つため、中高年にはポルノやカジノを解禁すべきとも
書いてあります。それはやりすぎでは・・・という印象ですが
そこまでしないと、人間老けこんでしまうんでしょうか。
バランスよく年を取るって、実はなかなか難しいことなのかもしれません。
私の親の世代を参考にすると、どうも自分中心で物事を考えて
「オレが、オレが」と言ってばかりの人が多い気がして、全くお手本にしたいと思いません。
もっとスマートな老人になりたいです。
なのに、ポルノやカジノなんて解禁された日には、今の老人と似たような人ばかりに
なってしまうような気がしました。もうちょっと上品に、知的好奇心を満足させることは
できないんでしょうかね？確かにポーカーも頭を使う、と言われれば、それまでですが。
そういえば、麻雀をずっとやっている人は、ボケないだろうな、とは思います。
ですが、朝から麻雀ばかりやっている老人が、そこかしこに
・・・今より状況は悪そうで、想像しただけでめまいがします。

手段を慎重に選んで、知的好奇心を満たし続けることが大切だという結論に達しました。
だけどこういう本って、更年期を自覚した本人が読むのが一番だと思います。
でもこの本を夫に薦めるか・・・いや、止めておきます。

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