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マネーボール [活字中毒のトモ]


マネー・ボール〔完全版〕 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

マネー・ボール〔完全版〕 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

  • 作者: マイケル・ルイス
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2013/04/10
  • メディア: 文庫


この本、最近読んだ本で何度か紹介されていました。
複数の本で紹介されていたので、けっこう有名なんだと思います。
調べてみると、映画化もされていた様子。
この本を書いたマイケル・ルイスさんは、
アメリカのノンフィクション作家、経済ジャーナリストだそうです。
今回、日本語でこの本を読みましたが、ちょっと読みづらくて
ルイスさんがどうしてこの本を書こうと思ったかが、よく分かりませんでした。
原書を読んだほうが良かったのか・・・?
話がポンポン飛んで、とにかく読みづらいのです。
メインで書きたかったことは、オークランド・アスレチックスの GM、
ビリー・ビーンの成功秘話ではないと書いてありましたが
読んでみると、時系列で追いかけられるのは、ビリー・ビーンのことだけで
あとは全然バラバラに書かれていて、何がどうつながるのかさっぱりわかりませんでした。
読解力が足りないのかも。

ともあれ、この本には、資金不足で良い選手を調達できないことが原因で
優勝できなかったチームが、どのようにしてお買い得な選手を獲得して
「資金不足でも勝てます」を実現したのかが書かれています。
このお買い得な選手を獲得する方法が「セイバー・メトリクス」と呼ばれる分析法なのですが
これについても、この本ではあまりわかりやすく記述されていませんでした。
のちにアスレチックス以外の球団がこぞって「セイバー・メトリクス」を取り入れようとしたのが
この本の影響ではないことが、よく分かります。

読んでみて思ったのが、開成高校の青木監督は、
きっとセイバー・メトリクスについてよくご存知で、
この手法を実践しておられるのだということでした。
あと、私もそうなのですが、世の中の人がいかにカンに頼って野球を見ているかというのが
よく分かりました。
例えば私の個人的な印象だと、高校を卒業してすぐプロ入りした野球選手の方が
大学まで卒業した選手よりも、良い結果を残しているように思えるのですが
きちんとデータを見てみれば、高卒のルーキーをドラフト指名するのはアホらしい
という結論が得られるみたいです。
また一般的な球団では、監督やスカウトですら、過去のデータを役立てずに
自分の勘を頼りに良い選手を探していたそうです。
(今は、セイバー・メトリクスが有名になってしまったので、そうでもないらしいですが)
そうすると、高額なスカウト料を払ったにもかかわらず、選手の補強が上手くいかないという
残念な現象が起きる確率が減らないというかわいそうな結果となるようです。
あれほどデータが大量に蓄積されているスポーツですらそうなのですから
世の中にはまだまだ使われずに眠ったままのデータがたくさんありそうだと思いました。
それをいかに利用するかを考えるのが、おもしろいところだと思うのですが
・・・そんな仕事、沖縄にあるかしら。
自分でまずは趣味として、楽しんでみればいいのかしらね。

本を読むと、内容を理解しづらいので、
ビリー・ビーンの成功にフォーカスを当てた映画「マネーボール」を見るほうが
面白いかもしれません。
今度、DVD でも借りてみようと思います。




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