トヨタ仕事の基本大全

トヨタ 仕事の基本大全

• 作者: (株)OJTソリューションズ
• 出版社/メーカー: KADOKAWA/中経出版
• 発売日: 2015/02/20
• メディア: 単行本

どこかの Web 上の記事を読んで、面白そうと思って購入したはずですが
・・・どこの記事だったか忘れてしまいました。

トヨタの仕事は、ただ指示通りに正確な作業をすることではなく
仕事を進める過程で問題点を見つけ出し、改善し、日々前進することだそうです。
仕事の基本は「改善」にあるとのことです。
383 ページにもわたって、トヨタがどんなに熱心に改善活動に取り組んでいるかが
熱く語られています。
著者紹介を見ると「(株)OJTソリューションズ」とあります。
特定の人物ではなく、トヨタとリクルートグループが一緒に設立した
コンサルタント会社だそうです。会社が本を出しているのですね。
著者が特定されない分、好きなことを書けそうです。
匿名で記事をかけるブログと似たようなもの？
いやいや、本は読む人がお金を出すから・・・いい商売ですね。

一昔前なら、改善が目新しかったので、ワクワクしながら読んだかもしれませんが
今読むと、当たり前のことが多く、心に残る文章がありませんでした。
それにトヨタのリーダー職を絶賛する文章が散見されますが、本当かなあ？
トヨタに勤めている知人がいるのですが、
中間管理職の立場がどうやら大変なようで、一定期間休職していたそうです。
改善ってもしかすると、リーダーにものすごく負荷がかかる活動なのではないでしょうか。
リーダーになったんだから、そんなの当たり前ですかね？
だけどそのせいで、リーダーが休職に追い込まれてしまったら
そんな仕事の仕方って、改善と言えるのでしょうか。

仕事を 10 年以上続けている人なら、この本に書かれていることは
大抵経験済みであると思いました。
読み手が社会に出て間もない人なら、
この本から何かヒントを得ることができるかもしれません。
そのうちリーダーになりたいと思っている人が読んで、本書に書かれていることを実践すると
10 年後くらいに良いリーダーになれるかも。
リーダーって、任命されてから急に資質が備わるわけではないので
若いうちからこういう本を読んで、仕事の視点を変えることが大切かもしれません。
あくまでリーダーになりたければ、ですけれど。
そうすれば、急に大変なリーダー職について、精神を病むこともないのかも？と思いました。

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