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「学力」の経済学 [活字中毒のトモ]


「学力」の経済学

「学力」の経済学

  • 作者: 中室牧子
  • 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 発売日: 2015/06/17
  • メディア: Kindle版


数カ月前、Kindle Unlimited で見かけてダウンロードしました。
そのうち読んでみたいと思っていたのです。
表紙から勝手に、外国の学者が書いた本を翻訳したのだと思っていましたが
まったくの勘違いでした。著者は日本の教育経済学者である中室 牧子先生。
この本で彼女は
「データを用いて教育を科学的に分析することが、
どれほど世の中の役に立つことなのか」
を広く訴え、教育経済学研究の支持者を増やしていくことを目的に
「子どもを育てるために知っておかないともったいないこと」を
余すところなく読者に紹介してくれています。

私の子育ては終了してしまいましたが、非常に興味深く拝読しました。
やはりデータというのは見方が大切というか、
表だけ、数字だけを見て簡単に判断してはいけないのです。
必ず、数字がはじき出された背景を正しく理解しなければいけない。
本当に正確に実験をするのであれば、ドラえもんにコピーロボットを出してもらって
同じスペックのコピーを何体も使うのが最適、という説明は
とても分かりやすかったです。
そうですよね。同じ学校にも、出木杉くんとのび太のような子は必ずいて
出木杉くんは多分どのような学校に通ったとしても頭脳明晰だし
のび太はそうではない。彼らを比較しても仕方がないことなのです。

人的資本への投資は小さい頃の方が効果的、というお話は、眼からうろこでした。
個人的には、いくつになっても学習の機会は欲しいし
年齢が学ぶ意欲を妨げることになってほしくもないのですが
そうですか・・・小さい頃に投資するのって大事なんですね。
私の娘がアホなのは、小さい頃に幼児教室に通わせなかったからかしら。
あ、そういえばもう 1 つ「学力には遺伝の影響も大きい」って書いてありました。
うーん・・・どの遺伝子をかけ合わせたら、あんなアホが出てきたのか。
だからといって、遺伝子の組み合わせって選べませんよね。
娘が小さい頃に何をしたか思い出してみましたが
健康増進のためにスイミングスクールに通わせたぐらいですね。
そうだ、有無を言わさず 1 歳から保育園に入れたわ。
あと娘の意見は聞かずに、4 歳で沖縄に引っ越したわ。
よくこんな親についてきてくれたと思いました。学力はもう、どうでもいいかも。



「学力」の経済学

「学力」の経済学

  • 作者: 中室牧子
  • 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 発売日: 2015/06/17
  • メディア: Kindle版



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