フランス人は10着しか服を持たない [活字中毒のトモ]
もう 10 年も前に出版され、かなり有名な本です。
タイトルだけ見て「読んだつもり」になれるので、今まで読んでいませんでしたが
シンプルな暮らしにはいつもあこがれているので
シンプル・ライフの目安になりそうなことが書いてあるかもと思い
今更ながら読んでみることにしました。
著者は、アメリカ人作家のジェニファー・スコットさん。
「The Daily Connoisseur」というサイトを運営して
美しく心豊かな暮らしや、シックなおしゃれを提案しています。
その中で連載した「パリの暮らしで学んだ 20 の秘訣」が本書の元だそうです。
それらは彼女がフランス留学中に学んだことなのですが
留学中のいちばんの師匠は、ホストファミリーでした。
ホームステイ先はパリの貴族の末裔の家で、家主(ムッシュー & マダム・シック)は
家族の伝統を大切にし、日々の決まりごとや習慣をきちんと守り、
おしゃれをして上等な食器を使って洗練された暮らしをしていたそうです。
読んでみて、上品な暮らしぶりがステキだとは思いましたが、
今のダラダラした生活も捨てがたい。そんなに上品さばかり求めていたら
疲れてしまわないでしょうか。
10 着しか服を持たない、というのは、1 シーズン 10 着という基準で
上着(コート、ジャケット、ブレザーなど)、
ドレス類(カクテルドレス、イブニングドレス、昼用のドレス)
アクセサリー(スカーフ、手袋、帽子、ストール)、靴、アンダーシャツは
それに含まれないそうです。
試しに本書に倣って「季節の 10 着」を選んでみましたが
選んで早々に、なぜかお気に入りのパンツが破れてしまいました。
それで出鼻をくじかれて元通り、クローゼットにある服という服を
探索する生活に戻ってしまいました。
つまり、私はシンプルな暮らしにそこまで興味がなかったということです。
さらに気づいたのは、私は意外と「モノを貯め込みやすい性質」だということでした。
廃材も、捨てずに取っておいて、
気が向いたときにリメイクして蘇らせるのが好きなのです。
シンプルな暮らしとは逆をいっています。
「365日のシンプルライフ」ぐらい極端なことをすれば、モノを減らすことができるでしょうか。
分かってます。「とりあえず」の箱に入れたまま 1 年以上経過したモノたちを
捨てればいいんですよね。まずはそこから始めます。
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