サクッとわかるビジネス教養 地政学 [活字中毒のトモ]
地政学・戦略学者の奥山 真司さんの著書です。
北野 幸伯さんの「日本の地政学 日本が戦勝国になる方法」を読んだときに
地政学についてもう少し読んでみたいと思って買ったのですが
読了するまでが長かった・・・!
カラーで絵や図もたくさん描かれていて、すごく読みやすい本なのですが
それでも内容を頭に入れながら読むと、集中力が持ちませんでした。
少し読んでは休み、しばらく放置して・・・を繰り返し
ようやく読了したときには、世界では第 3 次世界大戦が始まるかもしれない
なんてことになっている。。
この本を読むと、大きな国際紛争は常に
「ランドパワー」と「シーパワー」のせめぎ合いであり
基本的にこの 2 つのパワーを 1 国が同時に手に入れるのは不可能なのだそうです。
中国は一帯一路構想を掲げて、「ランドパワー」と「シーパワー」両方を手に入れる
史上初の国になろうとしているようですが、それが上手くいくかどうかは微妙
・・・というか、普通は無理なのだとか。
そしてロシアはというと「もともとロシアの土地だったものを取り返して何が悪い」
ぐらいにしか思っていないので、ウクライナ侵攻ができてしまうのだそうです。
大ブーイングの国際世論とはだいぶ違うモノの見方です。
また本書によると、プーチンは地政学的な視点についてはかなり優れていて
今までそれを頼りに国を強力に率いてきたそうです。
ただし領土拡大を地政学で正当化できるのも限度があったようで・・・。
今回はさすがにやりすぎですね。
2020 年 6 月に発行された本なので、現在の世界状況については書かれていませんが
それでも一読の価値はあると思います。
地政学、分かっていると世の中の見方が変わるはず。
難しいんですけどね。
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