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「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である [活字中毒のトモ]


Think CIVILITY 「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である

Think CIVILITY 「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である

  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2019/06/21
  • メディア: Kindle版


タイトル通りのことは、仕事をしていると常に意識させられます。
無礼な人に頼まれた仕事はどうしても後回しになりますし、
無礼な同僚に囲まれていると、居心地が悪いので転職を考えます。
いつも思っていたことを、本にした方がいらっしゃった!
単行本で 344 ページもあるのですが「そうそう、そうだよね」と相槌を打ちながら
ゆっくりと読みました。

著者はジョージタウン大学マクドノー・スクール・オブ・ビジネスの准教授である
クリスティーン・ポラス先生です。
彼女はご自身の職場体験やお父様が仕事で苦しまれる姿を目にした経験から
「職場の無礼」を研究題材に選びました。
そして研究の結果、無礼な人がいかにコストがかかるか、
礼節のある人がいかに得をするかを可視化しました。
そして読者の礼節を高めるにはどうしたらいいか
礼節の高い会社を作るにはどうしたらいいかを解説しています。
なんと、無礼な職場では、半分の人がわざと手を抜くのだそうです。
なんか納得です。
また会社としての無礼な社員との向き合い方や、
個人的に無礼な人に狙われてしまった場合はどう対処したらいいのかについても
言及されています。

今はテレワークですので、職場で無礼な人に遭遇する機会は少なくなりましたが
また通勤することになったら覚えておきたいことがたくさん書いてありました。
個人的には第 4 部の「無礼な人に狙われたときの対処法」が一番興味深く
今度嫌な目に遭ったら実践してみようと思いました。

無礼な扱いを受けた時も、すぐにやり返してはいけないのだそうです。
「何か言い返しても身の危険がないか」、「その無礼なふるまいは意図的なものか」
そして「その人が無礼な態度を取ったのは初めてか」を冷静に判断し
すべて Yes だった場合にのみ、相手との対話が有効だそうです。
それ以外ならもう、自分は悪くないと信じて、未来に目を向け
無礼な人とはかかわらないのが一番だそうです。
それでいいのかと思ったら、すごく楽になりました。



Think CIVILITY 「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である

Think CIVILITY 「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である

  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2019/06/21
  • メディア: Kindle版



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タフト試乗しました [車あれこれ]

1 月ほど前に、ムーヴのエアコンの調子が悪くなったので
整備工場へ持ち込んだところ、
カーエアコンのコンプレッサーと配管を交換せざるを得なくなりました。
これは致命傷・・・13 年も乗っているので、年でしょうね。
即日納車可能な車種があるわけでもないので、とりあえずエアコンを修理しましたが
2 年前にはオーバーヒートも起こった ので、
いい加減そろそろ買い替えの検討をすることにしました。
ちょうど 6/10 にダイハツから タフト が発売されたので、
さっそく試乗を申し込みました。

予約して最寄りのダイハツ営業店を訪れたところ、
ターボ車が待機していたので、そちらに乗せてもらいました。
走りがかなり安定しています。好きかも。

186835.jpg
この色はフォレストカーキメタリック。落ち着いていて、きれいです。

186846.jpg
タコメーター搭載の車種、久しぶりに見たかも。

186847.jpg
スカイルーフトップは明るくていいですが、
沖縄の日差しを頭に浴びると、やはり暑すぎます。
たぶんこれを開けて走る可能性は低いです。

ターボ車ではない方の試乗車はレイクブルーメタリックでした。
サンドベージュメタリックが、実際に見てみるとどのような色か気になったのですが
本店営業部にはありませんでした。
そこでダメもとで
「県内でサンドベージュメタリックのタフトを置いている営業店ありませんか?」
と聞いてみたところ、ダイハツの営業担当は親切に調べてくれて
うるま店に置いてあると教えてくれました。
ダイハツのこのゆるーい営業スタンス、昔から本当に好きです。
丁寧にお礼を言って、うるままで行ってきました。
うるま店の営業担当も、私たちが正直に「色を見に来た」と告げると
「ゆっくりご覧ください」と言ってくれました。
ダイハツ、いい会社だな。

45954.jpg
サンドベージュメタリックはこんな感じ。
マットな感じが好みでした。

夫はすでに買う気のようです。
あとは価格交渉ですね。
でもダイハツの営業スタンスは前述のとおりゆるーいので、
そこまでの値引きは期待できないかもしれません。
だけど好きなんですよね。なんか正直な感じで。


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具体と抽象 [活字中毒のトモ]


具体と抽象

具体と抽象

  • 作者: 細谷 功
  • 出版社/メーカー: dZERO(インプレス)
  • 発売日: 2014/12/01
  • メディア: Kindle版


「無理」の構造 ―この世の理不尽さを可視化する」が面白かったので、
細谷さんが書いた本をもう何冊か読んでみることにしました。

具体的な表現はとにかく分かりやすいです。
今の世の中は「分かりやすい」ことが重要視されているので
具体的なものが受け入れられます。
分かりやすいことをやっている人が優勢になります。
ですが時代はそろそろ衰退し、世代交代の時期に来ているので
これからは「抽象概念を扱う」という不連続な変化を起こすために必要な
知的能力が要求されるそうです。
そこで「抽象」を扱う方法を「具体」との比較を用いることによって
「分かりやすく」解説したのが本書だそうです。

序章と終章を含めると、全部で 22 章から構成されていますが
各章が割と短くて、しかも 4 コマ漫画が頻繁に登場します。
確かに分かりやすい造りになっていて、読むのにそれほど苦労しませんが
1 章読み終わった後で、さてこの章で何を言われていたんだっけ?
と振り返ると、上手にサマリーを作れる自信があまりありません。
本書を読みながら具体と抽象を行ったり来たりするのは
かなり脳みそを使います。読み終わったらお腹がすきます。

この本に書かれているのは、どれも極めて当たり前のことなのですが
こんな風に本にまとめた人、今までいなかったのではないでしょうか。
「おにぎり」という単語一つとっても、食べ物としては具体的だが
たくさんの具によって「鮭おにぎり」や「梅おにぎり」などに分けられるからには
抽象的な言葉である。具体⇔抽象という関係性はどこまででも続けられる。
もうここまでくると、脳みそのクラウドで無限に遊んでいる気分になります。

数学が究極の抽象化の学習である、というご意見は本当に耳が痛かったです。
私が高校生の頃確かに「これを勉強して、生きていくのに何の役に立つんだろう?」
と思っていましたから。数学って抽象化の学習であって、
私は抽象化の学習に失敗していたと。ううう。
とはいえ国語も、難解な長文を読解したり、自分の考えをまとめる練習をしたのは
抽象化の学習に他ならなかったということだそうです。
この 2 つって、どちらも得意という人は多くないと思うのですが
どちらか 1 つだけでもできるようになれば、
抽象化の能力が少しはついたと思っていいでしょうか。

かなり知的好奇心を満足させられる面白い本でした。
手元に置いておいて、気の向いたときに何度か読みなおしたくなる本です。



具体と抽象

具体と抽象

  • 作者: 細谷 功
  • 出版社/メーカー: dZERO(インプレス)
  • 発売日: 2014/12/01
  • メディア: Kindle版



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老子×孫子 「水」のように生きる [活字中毒のトモ]


別冊100分de名著 老子×孫子 「水」のように生きる (教養・文化シリーズ)

別冊100分de名著 老子×孫子 「水」のように生きる (教養・文化シリーズ)

  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2015/01/26
  • メディア: ムック


新型コロナウイルス対策である緊急事態宣言は解除されましたが
私の勤めている会社は当面テレワークを推奨するそうです。
出社は必要最低限にとどめて、家で仕事をしなさい、だそうです。
運動不足の日々が続きそうです。書斎の環境を改善するのが良さそうです。
いい椅子買おうかな。同僚は「ゲーミングチェア 欲しい」と言ってました。
いいかもしれません。
出社しないので、服装もだらけています。
今年の夏は毎日 T シャツ + リラコで過ごせそうです。

こんな状態では、頭を活性化させて、将来のことを考えたり
次に起こりそうなことに備えるのが難しいです。
今までトレンドだった政治や経済の本や、自己啓発本を読むのも
アホらしくなりました。
そういう時は何を読めば気晴らしになるだろう・・・と思って
買ったまま積みっぱなしにしていた本をいくつか見たところ、
気になったのがこの本だったのです。老子×孫子・・・どんだけ普遍的なの。
私の頭は新しいこともする気にならない、学ぶ気にもなれないほど
打ちのめされているというのがよく分かりました。
新型コロナウイルスに感染したわけでもないのに。
なんとなくダメージを受けています。
たぶん今までとは全く違う価値観に頭がついていっていないのだと思います。

本書は NHK の「100分 de 名著」で
2013 年 5 月および 8 月に放送された「老子」のテキストと
2014 年 3 月に放送された「孫子」のテキストをもとに再構成し、
新たに架空対談などが収録された構成になっています。
以前、湯浅先生の「孫子・三十六計 ビギナーズ・クラシックス」が面白かったので
本書を追加購入したまでは良かったのですが、寝かせること 5 年。
新型コロナウイルスの影響で先が見えない世の中になってようやく
心を落ち着けるために読みたいなと思えました。

老子は無為自然を説く思想家であるのに対し、孫子は戦略家。
この 2 人を 1 冊の本にまとめる意味がどこにあるのかと思うかもしれませんが
読んでみると、この 2 人には水のような柔軟さという共通点があり
人間の真の幸福のためには、この 2 人の思想を学ぶことが大切である
というのが本書の主旨です。

老子の教えは根本的な性格や考え方として「こうあるべき」というスタイルですが
孫子はより実践的です。できるだけ戦わないように、負けないように普段から備えて、
戦わねばならない状況になっても臨機応変に対応するよう説いています。
確かに、普段は穏やかに「道」に従って生きていれば
そもそも敵も表れにくいでしょうし、穏やかに生きつつも
貴重な情報を得るために労力を惜しまず、何があっても負けないように備えていれば
このようなイレギュラーなご時世も心安らかに生きていけるのではと思いました。
ですが今回は予想の上を行ったと言いますか、
まさか自国で疫病が流行っているのに、
平気で国民を国外へ出す国があるとも思わなかったし
それを知りながら、観光客の入国を制限しない国があるとも思いませんでした。
「家にいろ」と言われていても、人間は基本的に外へ出たくてうずうずしていて
言いつけを守らない人が多いというのも意外でした。
予想と実際に起こることって、本当に違います。
こういうことがあるたびに、自分の「予想」がいかに浅いのか思い知らされます。
孫子に倣って、この状況下でも良い情報を手に入れられるよう頑張ります。



別冊100分de名著 老子×孫子 「水」のように生きる (教養・文化シリーズ)

別冊100分de名著 老子×孫子 「水」のように生きる (教養・文化シリーズ)

  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2015/01/26
  • メディア: ムック



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