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解きたくなる数学 [活字中毒のトモ]


解きたくなる数学

解きたくなる数学

  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2021/09/29
  • メディア: 単行本


こちらも「三千円の使いかた」と同じタイミングで
NHK 沖縄の夕方のニュース番組「おきなわHOTeye」の
今売れている本ランキングに登場していました。
数学の本が売れている?こんなことってあるんだと不思議に思い
どんな本なんだろうと気になって Amazon を検索してみると
単行本で、Kindle 版はなく、中身も検索できません。
ますます気になって、久しぶりに書店へ出向いて、実物を見てみたところ
画像がたくさん載っていて、面白そうでした。
これなら私も読了できるかもしれないと思い、さっそく購入しました。

本書は「ピタゴラスイッチ」の監修者である佐藤 雅彦さんが、
ご自身が発足させた数学研究会のメンバーであり
ピタゴラスイッチに出てくる「ピタゴラ装置」の製作者でもある
大島 遼さんや廣瀬 隼也 さんと共に作成した数学の問題集です。
数学の問題集というと、たいていモノクロで文字と図形ばかり並んでいて、
私など見てもさっぱり分からないものばかりですが
この本はそうではありません。表紙にも秤の画像が登場していますが
このような画像が至る所に掲載され、身近な物を介して数学の問題が提示されています。
まず画像に目を惹かれ、数学が身近な形で現れる面白さに
ついつい解きたくなってしまうのが本書だそうです。
難易度メーターが設けられていて「すぐ分かる」から「解けたらすごい」まで
6 つのレベルに分かれています。

とは言っても、私のような超文系人間の場合、
きちんと解けた問題はほとんどありませんでした。
「10 分ねばろう」レベルの問題でも、ねばったところで何かが降りてくるはずもなく
あきらめてページをめくり、解答を読む問題ばかり。
それでも何となく面白く、普段考えないロジックが解説されているのが新鮮で
読了(けっこう時間がかかりました)後にはちょっと賢くなった気分でした。
数学ってやはり、こういうのが重要なのだと、今なら分かります。
論理の組み立てや抽象化にとても役に立つ学問なのだと。
高校で赤点すれすれの点数しかとっていなかった頃は、
そんなこと思いもせず、
ひたすら「どうやったら数学の選択科目を減らせるか」ばかり考えていましたけど。

数問ずつ読んで、頭の体操をするのに良い本です。
数学嫌いな人でも楽しく読めます。



解きたくなる数学

解きたくなる数学

  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2021/09/29
  • メディア: 単行本



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