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アリエリー教授の人生相談室 行動経済学で解決する100の不合理 [活字中毒のトモ]


アリエリー教授の人生相談室 行動経済学で解決する100の不合理 (早川書房)

アリエリー教授の人生相談室 行動経済学で解決する100の不合理 (早川書房)

  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2016/05/15
  • メディア: Kindle版


予想どおりに不合理」が有名な、ダン・アリエリー教授の著書。
単行本と Kindle 版が出ていて、Kindle だと単行本の半額以下で
ダウンロードすることができます。迷わず Kindle 版を購入しました。

過去にダン先生が、ウォールストリートジャーナルに連載していた
コラムをもとにした本だそうです。
「転職したら幸せになれる?」「頼まれごとはどう断ればいい?」
「旅費の節約と快適な旅、どっちをとるべき?」
「貸したお金をちゃんと返してもらうには?」などの質問に
ダン先生がユーモアあふれる回答をしてくれます。

回答は確かにユーモアにあふれていますが
すべてが経済行動学の観点で回答されているかというと、そうでもありません。
「就職する前に、冒険してみたいけれど」という質問には
ご自身の経験を踏まえた至極まっとうな回答をされていらっしゃいますし
「会議中に他のことをしていてもバレませんか?」
という質問には
「みんな自分のキーボードの音がうるさくて、
あなたのタイプ音になど気づいていない」という、
これまた、まっとうな回答を返しています。
ほとんどの回答は、行動経済学はあまり関係がありません。
ですがたまに「家の掃除が嫌だ」という悩みに対して
どのような結果を伴えばモチベーションが高まるかを
分かりやすく説明していらっしゃったり
物乞いに「75 セントください」と言われた人に対しては
どうして 1 ドルじゃなくて 75 セントなのか、
行動経済学的にきちんと理由があることを指摘されたりしています。
こういうのを読むと、やっぱりダン先生だ!と思います。

だけど質問の方も「アリエリー先生の服、なんか変」などもあるので
みんながみんな、経済行動学を元にした回答を期待しているというわけではなさそうです。
気軽に相談をして、ちょっと笑える気楽な回答が返ってくる
なんとなく、中島らもさんの「明るい悩み相談室」を思い出しました。

気楽に読めるので、仕事帰りの電車の中とか
旅の途中で読むのがお勧めです。



アリエリー教授の人生相談室──行動経済学で解決する100の不合理

アリエリー教授の人生相談室──行動経済学で解決する100の不合理

  • 作者: ダン・アリエリー
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2016/05/10
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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ふだん使いのマインドマップ [活字中毒のトモ]


描くだけで毎日がハッピーになる ふだん使いのマインドマップ

描くだけで毎日がハッピーになる ふだん使いのマインドマップ

  • 出版社/メーカー: CCCメディアハウス
  • 発売日: 2012/08/29
  • メディア: Kindle版


勉強にマインドマップが有効ときいて、
本書を Kindle Unlimited からダウンロードしました。
ダウンロードした当初は、マインドマップのことは完全に忘れていたのですが
本書に複数掲載されている図を見て思い出しました。
これ、会社でデザイン思考(Desighn Thinking)の研修を受けた時に、
書いたことがあります。
ものすごく簡単に言うと、大きな紙の中心に、トピックを書いて、
そこから枝葉を広げて、関連するキーワードを書き込んでいくやつです。
関連する単語や文章を紐づけることで、物事が記憶に残りやすくなったり
見えなかった課題が見えてきたりします。
確かに勉強でマインドマップを使うというのは、有効かもしれません。
と思って、宅建の勉強で使ってみましたが
どうかな、知識が頭に定着したかどうかは謎です。

本書では、マインドマップの書き方と、さまざまな実例が紹介されています。
スピーチのためとか、自分を振り返るためのマインドマップは分かりやすいですが
買い物メモもマインドマップになるとは・・・
この使い方は考えたことがありませんでした。
ひとりだと、自分の考えの背景を探ったり、
将来について道筋を見据えたりするのに便利ですが
複数の場合は、色々な意見をまとめるのに役に立つようです。
複数でマインドマップを作るなんて、研修以来やったことがないですけど。
会社で意見出しのミーティングをするときに、使ってみると面白いと思いました。
あんまりそんな機会はないですが。

そういえば、小論文を書く時も、マインドマップ的なものを書いていました。
マインドマップにすると、話の筋道を考えるときに
「こんな突っ込みがありそう」とか「こういう疑問がわくはず」
などの想定をまとめられて、とても便利なのです。
ただし私が書くマインドマップは、枝がセクシーでもないし、カラフルでもありません。
めちゃくちゃ素っ気ないです。

本書の著者はマインドマップ・インストラクターのやじま・みゆきさん。
保育士から、マインドマップ・インストラクターに転身されたそうで
コーチングや子育てアドバイスもされていらっしゃるようです。
実はやじまさんは、マインドマップを開発したトニー・ブザン氏が
インストラクター養成のために来日した際、彼から直接、
インストラクターになるための研修を受けたそうです。
その当時の通訳が、経営コンサルタントであり国際マーケッターでもある
神田 昌典さんだったとのこと。
こういう不思議なものを
日本に紹介して稼ごうとしたのが、神田さんというのは、納得という感じです。
神田さんは、ブザン氏の著書「ザ・マインドマップ」の翻訳も担当されたようなので
興味を持った私は「ザ・マインドマップ」も注文してみました。
読んだら感想を書きます。


描くだけで毎日がハッピーになる ふだん使いのマインドマップ

描くだけで毎日がハッピーになる ふだん使いのマインドマップ

  • 出版社/メーカー: CCCメディアハウス
  • 発売日: 2012/08/29
  • メディア: Kindle版



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いちばんやさしい 建築基準法 改訂版 [宅地建物取引士]


いちばんやさしい 建築基準法 改訂版

いちばんやさしい 建築基準法 改訂版

  • 出版社/メーカー: 新星出版社
  • 発売日: 2015/03/17
  • メディア: Kindle版


しばらく宅建試験のために集中して勉強していたので
ブログの更新が滞っていましたが、今年の試験は終了したので
ブログ再開します。
なんだか知らないうちに、So-net ブログの名前とドメインが変わっている!
完全に浦島 太郎状態です。
読みかけの本がたくさんあるので、頑張って続きを読みます。
試験の結果は気になりますが、
やっと普通に本が読める生活が戻ってきて、本当にうれしいです。

ただし今日概要をご紹介する本書は、宅建試験のために読みました。
建築基準法、本当に苦手なのです。
どれだけ勉強しても、中身が全く頭に入ってこなかったので
これはちょっと、本を 1 冊読んでみると、何か違うかもと思って
本書を購入しました。
「いちばんやさしい」って本当ですかね?

基準法を考える設計者の会による編集だそうです。
この本、Kindle 版をダウンロードすると、単行本よりとても安いです。
私がダウンロードした時点では 330 円でしたが、
今見ると 100 円になっています。

読んでみたところ、確かに読みやすかったです。
図もたくさん書かれていますし、説明文も易しいです。
だけど、興味がないことだから、なかなか頭に入りませんでした。
読了した今も、細かいルールはほとんど分かっていません。
ただこれは、読んだのが私だからだと思うので
建築家を目指す人が読んだら、全然違う感想になると思います。
あと出版されたのが 2015 年なので、
情報が少し古いかもしれません。
私が唯一分かったところで言いますと、
都市計画法の用途地域に田園住居地域が登場しません。

唯一分かったのは、建築基準法って防火をものすごく意識して
作られている法律だということです。
どのような場所では、どのような建築物であれば
大きな火事を防ぐことができるのか。主な基準はそこにあるようです。

また本書を読んだら、コンビニの設置基準が分かったのは良かったです。
工業専用区域なんて、建築可能な建築物の用途がかなり限られているので
工場で働く人たちは、お昼ご飯をどこで食べるんだろう?
と素朴な疑問を抱いていたのでした。
こういう余計なことばかり考えているから、
知識がちっとも身につかないんですよね、ハイ、分かってます。



いちばんやさしい 建築基準法 改訂版

いちばんやさしい 建築基準法 改訂版

  • 出版社/メーカー: 新星出版社
  • 発売日: 2015/03/17
  • メディア: Kindle版



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そしていま、一人になった [活字中毒のトモ]


そしていま、一人になった

そしていま、一人になった

  • 作者: 吉行 和子
  • 出版社/メーカー: ホーム社
  • 発売日: 2019/04/23
  • メディア: 単行本


書店で立ち読みしたところ面白くて、そのまま購入しました。
最近は Amazon でばかり本を買っていたので、
こういうパターンは久しぶりでした。
ちゃんと(?)立ち読みしてから買うと、やはり読了までのスピードが速いです。
寝かせておく期間が短い。

有名な俳優さん、吉行 和子さんの著書です。
吉行さんは今年で 84 歳。NHK 連続テレビ小説の「あぐり」では
病弱な美少女という印象が強かったですが、
親のあぐりさんやエイスケさんはともかく、お兄さんや妹さんも先に亡くなって
病弱だったはずの和子さんがいちばん長生きをしていらっしゃいます。
いや、あぐりさんは 107 歳まで生きていらっしゃいましたが
子どもが親よりも早くに亡くなってしまうのは悲しいので
3 人の子どものうち、和子さんが長生きして、あぐりさんを看取られたのを読んで
ああ、あぐりさん良かったね、と思いました。

あぐりさんが亡くなられて、一人になった和子さんは
吉行家の人たちのことをあれこれ思い出して、本書にまとめました。
また並行して、ご自身の俳優業の話や
趣味の旅行や俳句の話などもされていらっしゃいます。
こういう、自分の頭の中を整理するようなお話が、本になって売れるのって
すごいですね。和子さんは旅行に行っても
旅行記が出たり、テレビ番組になったり。
なにか思いついて始めると、それが後で必ず実になるような印象を持ちました。
なんてうらやましい。
ご本人がそのように書かれているだけですかね?
本書を読んで、岸田 今日子さんとそのお嬢さんとで行かれた
インド旅行記「脳みそカレー味」も読んでみたいと思いましたが
この本はすでに絶版となっているようで、
Amazon では 1 万円を超える高値がついていました。うーむ。
・・・とここまで書いて、那覇市立図書館のサイト で検索してみたところ
なんと蔵書があるみたいです!借りに行かねば。

また私は、和子さんが 2010 年に舞台を引退されていたことを
本書で初めて知りました。もう 10 年近く前です。
その後もパスポートの更新は 10 年で本当にいいのか悩んだり
友人にケアハウスのパンフレットを送ってもらったりしながら
お仕事を楽しんだりもして、「もうダメ」と「いやまだやれる」
を行ったり来たりされていらっしゃいます。
「まだやれる」が勝っているときに、良いお仕事をされるんでしょうね。
一人になっても、お仕事をきちんとして
俳句を読んで、無理のない(ように見える)ペースで生きていらっしゃる。
見習いたいと思いました。
私が 80 超えて生きていたらの話ですけれど。



そしていま、一人になった

そしていま、一人になった

  • 作者: 吉行 和子
  • 出版社/メーカー: ホーム社
  • 発売日: 2019/04/23
  • メディア: 単行本






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その損の9割は避けられる: “後悔しない選択”ができる行動経済学 [活字中毒のトモ]


その損の9割は避けられる: “後悔しない選択”ができる行動経済学 (単行本)

その損の9割は避けられる: “後悔しない選択”ができる行動経済学 (単行本)

  • 作者: 大江 英樹
  • 出版社/メーカー: 三笠書房
  • 発売日: 2014/10/23
  • メディア: 単行本


経済コラムニストの大江 英樹さんの著書。
定年男子 定年女子」を買ったときに、
彼の著書をほかにもいくつか買っていたのですが、
途中まで読んで寝かせていまして、最近やっと読了できました。
元証券マンが書く、行動経済学の本です。
お金のプロが書いているので、なかなかシビアです。

経済学では「人は誰もが自分の利益を最大化するよう、合理的に行動する」
という前提で物事を考えるそうですが
実際には利益を最大化ではなく「いかに損をしないか」を念頭にして
行動しているそうなのです。そしてその結果「失敗」すると。

本書ではその分かりやすい例も、たくさん紹介されています。
「ランチビュッフェに来たのなら、元を取らないとね」と食べまくっても無駄
消費者は「松竹梅」で竹を選ばされるように誘導されている
保険に入っていれば安心というけれど、その「安心料」の正体は
自分が払った掛け金ですから、とか
「損をしないように」選択をしてきた人たちをコテンパンに
打ちのめすような内容が揃っています。
読む分には面白かったです。
私も色々と損をしているかも?がん保険とか、加入して 15 年くらい経ちますが
保険金を請求したことがありませんし。
その分貯金をしておいた方が、良かったかもしれませんね。
ですがこういうのは、最終的な結果が分かってみないと、
何とも言えません。

あと「結婚に関しては損得だけを考えてはいけない」とあえて提言しているのが
面白かったです。さすが経験者。
メリット/デメリットを考えたら、結婚なんてしない方が
いいに決まってますからね。
でも実際に経験しているのと、そうでないのとでは
考え方が変わってきますから、確かに私も、1 度は結婚することをお勧めします。
娘にも口を酸っぱくして「早く嫁に行ってちょうだい」といい続けています。
よく考えると、これは結婚に限らないかもしれません。
とりあえず経験してみるというのは、何事にも大事だと思います。
「デメリットだらけだから、お酒なんか飲まない」
「パチンコやらない」
もっともだと思います。でもやってみないで言うのと、やってから言うのとでは
違うと思うんですよね。
あれ、だんだん損得の話じゃなくなってきましたね。この辺で終わりたいと思います。



その損の9割は避けられる: “後悔しない選択”ができる行動経済学 (単行本)

その損の9割は避けられる: “後悔しない選択”ができる行動経済学 (単行本)

  • 作者: 大江 英樹
  • 出版社/メーカー: 三笠書房
  • 発売日: 2014/10/23
  • メディア: 単行本



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