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生きづらい人のためのミニマル戦略 [活字中毒のトモ]




なにおれさんの「生きづらい人のためシリーズ」第 2 巻。
本書のねらいは
「ものを手放すことを通じて、自分なりの正解を導き出せるようになること」
だそうです。
ものを手放すということは、家の中をすっきりさせるためにやること
のように考えがちですが、そうではないと。
ものを手放すことは、考える力を身につけるためのトレーニングなのだと
なにおれさんは言っています。「ものを手放すこと」はあくまで手段であり、
「考える力」を身につけることが目的であるとのことです。

この本を読み始めてから、家の中にあるものを少しずつ捨てていますが
まだ 1 周目を完全に終わっていないです。
というか、本書を読み終わる前に考え込んでしまって
読了にずいぶん時間がかかりました。
私の中にある「思い込み」っていったい何なのだろう?
私の「欲望の最低ライン」はどこなのか?
ものを捨てながら、色々なことを考え続けています。
私、いったい何がしたいんだ?

この本は、他の断捨離の本とは違って、
ものと向き合う私にかけてくれる、なにおれさんの言葉がとても優しいです。
ミニマリストを目指す必要はなく、ものを手放すことで、
考える力を身につけ、自分の「欲望の最低ライン」を
理解できればいいのだと書かれています。
この言葉で「全部捨てなくていいのだ」と妙に救われました。
やっぱり私は何かあったときに「そういえば、アレあったよな。使えるかも」
と思うことが好きなのです。冷蔵庫に残っている食材で料理を作ったり
はかなくなったジーンズでバッグをつくったりするのが好きです。
時計も、自分で電池交換をしながら長く使い続けるのが好きです。
ただ、そうであれば、持ち物はそこまで多くなくてもいいはずなんですよね。
ついつい「いつか使うかも」とキープしてしまうのがいけない。

定期的に色々考えながらものを手放そうと思える本でした。
とりあえず、無料のものはもらわないようにします。






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DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール [活字中毒のトモ]


DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール

DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール

  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2020/09/30
  • メディア: Kindle版


Diamond Online の記事「「がむしゃらに貯金し続けた人」が定年後に陥る残念な末路
の中で本書が紹介されており、面白そうだと思って読んでみました。
著者はアメリカ人のビル・パーキンス氏。
コンサルティング会社の CEO です。

パーキンス氏によると、老後のためにお金を貯め込んでも
良いことはあまりないので、自分にとって大切な経験を意識的に選び、
そこに惜しみなくお金を使うことが重要なのだとか。
イソップ物語の「アリとキリギリス」では、
道楽者のキリギリスは冬を越せずに大変な思いをしますが
キリギリスはもう少し節約すべきだし、アリはもう少し今を楽しむべきだと。
老後の備えは必要だけれど、老後で何より価値が高まるのは思い出なのだから
もっと若いころから経験を積むためにお金を使うべきだし
子どもたちに財産を分け与えるのも、自分の死後ではなく
子どもたちが比較的若い頃に生前贈与すると有効に使ってもらえる
と書いてありました。

お金から価値を引き出す能力は、26歳から 35 歳がピークで
あとは年齢とともに低下していく一方だそうです。
だからそのくらいの歳には貯金なんてしないで、
お金を使って経験を買った方がいいと。
ただしバランスは大切であるというのは、本書を通じてずっと書かれています。
そりゃそうですよね。

今年 50 歳になった私は、もうあまりやりたいと思うことがありません。
ですが本書に倣ってタイムバケットを作成してみると、
これからもっと年をとったら、
旅行に行けるだけの体力がなくなってしまうのだというのがよく分かりました。
もっと休暇を取って、今のうちに旅に出ようかな。

また 50 歳にもなるのであれば、貯蓄をするのではなく
そろそろ貯蓄を取り崩してもいいとも書いてありました。
・・・いや、そもそも取り崩すほどの貯蓄なんてありませんが?
「死ぬときに貯金なし」で全然いいのですが
いつ死ぬか、正確なところが分からない以上、実現するのはかなり難しいです。
また「キリギリスはもう少し節約すべきだし、アリはもう少し今を楽しむべき」
のくだりを読んで、思い出しました。
我が家にはとんでもないキリギリスがいて(夫だ)
楽しいことにお金をたくさん使っているのでした。
我が家では、これ以上キリギリスは増えなくていいです。

その他、本書では貯蓄の代わりに長寿年金が薦められていましたが、
年金をきちんともらえる(はずの)日本では、
年金が最高の長寿年金なので、
別で民間の年金なんてかける必要がないとも思いました。

いろいろ考えさせられる本です。



DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール

DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール

  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2020/09/30
  • メディア: Kindle版



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人生の法則 「欲求の4タイプ」で分かるあなたと他人 [活字中毒のトモ]


人生の法則 「欲求の4タイプ」で分かるあなたと他人 電子版

人生の法則 「欲求の4タイプ」で分かるあなたと他人 電子版

  • 作者: 岡田斗司夫 FREEex
  • 出版社/メーカー: 株式会社ロケット
  • 発売日: 2013/11/20
  • メディア: Kindle版


最近 YouTube で良く岡田 斗司夫さんの切り抜き動画を勧められます。
観てみると、よく人間を

司令型
注目型
理想型
法則型

の 4 つのタイプに分けて話をされています。
私はどのタイプに当てはまるのかな?
気になって Amazon で岡田さんの著書を検索したところ、
本書が Kindle Unlimited に含まれていたので読んでみました。
正確には岡田さんご本人の著書という訳ではなくて
彼が組織する FREEex のスタッフが複数参画した共同作品となっています。
確かに読んでみると、各章で微妙に文体が異なります。
読んでみたところ、実は本を読まなくてもちゃんと Web 上に
4 タイプ判定テスト」は公開されていたようなのですが
内容が面白かったから、いいか。

本書内にも 4 タイプ判定テストの内容は公開されていて、
まず自分がどのタイプに属するのかを判定した後
物語を読みながら、4 つのタイプの特徴や行動パターンなどを
理解していく内容となっています。
判定してみたところ、私は「法則型」でした。
うん・・・そうだよね。
ちなみに岡田さんご本人は「注目型」だそうです。

本書に書かれている物語は、とある高校にある廃部寸前の文芸部が舞台です。
なんで文芸部なんて地味な文化部にフォーカスを当てたのか?
それは本書で後半に語られる、人間と文化の関係性につながるからかもしれません。
4 タイプの存在する意義は、「文化」をうまく確実に伝えるためなのだとか。

人間が言葉を使いだした瞬間に「文化」という生命が発生して、
その「文化」に個体維持とか繁殖とか生き抜こうという本能が移ってしまったので
人間の動物的な「本能」というものが壊れてしまった。
それなのに人類は滅びなかったし、人間は野生動物と違うふるまいをする。
そして集団で「文化」を作ってしまった。「文化」は人間が構成要素となっているので
「文化」を人間の上位存在と考えることができる。
この「文化」を生物として考えてみると、色々なことが割とすっきり理解できる
人間が作り上げた多種多様な「文化」という、目に見えない生物が私たちの上にいて
そいつらが生存競争を繰り広げている。
生き残る手段として人間を使い捨てようとしている
だからある価値観のために人間が死ねるのだと。

なかなかに深い話でした。
こんな観点で「文化」を考えたことがありませんでした。
面白かったので、続いて「法則型」に特化した本も読んでみようと
・・・と思ったのですが、
目立たずこっそりおもしろく生きたい 法則型の生き方 分冊版人生の法則
を Kindle Unlimited でダウンロードしたところ
本書に登場した法則型人間トモユキの部分を切り抜いたような感じだったので
やめておきます。



人生の法則 「欲求の4タイプ」で分かるあなたと他人 電子版

人生の法則 「欲求の4タイプ」で分かるあなたと他人 電子版

  • 作者: 岡田斗司夫 FREEex
  • 出版社/メーカー: 株式会社ロケット
  • 発売日: 2013/11/20
  • メディア: Kindle版




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【スタンフォード式】世界一やさしい パラレルキャリアの育て方 [活字中毒のトモ]


【スタンフォード式】世界一やさしい パラレルキャリアの育て方

【スタンフォード式】世界一やさしい パラレルキャリアの育て方

  • 作者: 江端 浩人
  • 出版社/メーカー: かんき出版
  • 発売日: 2021/07/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


これから死ぬまで食べていくのに何が必要なんだろうと考えた時に
ちゃんとキャリアを積んだり、スキルを磨くのが大事だと思いました。
そういえばこんな本買っていた・・・と Kindle で寝かせていた本書を
読んでみることにしました。
著者は江端 浩人さん。スタンフォード大学経営大学院で MBA を取得され
伊藤忠商事をはじめ複数の会社で勤務された後、スラッシャー(SLASHER)として
数多くの肩書を持ち、複数の方面で幅広く活躍されていらっしゃるようです。

江端さんいわく、自己決定できる人は、幸福度が高い
複業を選択すると、幸せになれる
会社に縛られたくないなら FIRE よりも SLASHER を目指せと。

ですが今のところ、私には
マッチングサイトに登録できるようなスキルもありませんし
やりたいことも特にありません。
「これから作ればいいじゃないか」と江端さんはおっしゃるのですが
どうだろうか・・・とりあえず、「3 カ月ごとの趣味を持つ」
というのはおもしろそうだし、これはできると思ったので
やってみようと思います。

他にも、複業を上手に並行させるためのタイムマネジメントや
協力してもらえそうな人との出会い方、
脳を活性化させるための意識づけや習慣づけをどうするかなど
具体的なアドバイスが 70 個も書かれています。
たぶんこういうことは、できる人は本を読まなくてもやっていると思いますが。
複業を成功させている方々との対談も面白いです。
ビジネスを成功させる人というのは、ちゃんとビジョンを持って
そのための道筋をしっかり見据えて歩んでいらっしゃるというのが
よく分かる内容でした。対談相手はそんな人たちばかりでした。
この対談を読むと、自分にいかに才能がないかが分かります。
でもあと数十年生きていくなら、楽しい方がいいので
頑張ってできることを探していこうと思いました。




【スタンフォード式】世界一やさしい パラレルキャリアの育て方

【スタンフォード式】世界一やさしい パラレルキャリアの育て方

  • 作者: 江端 浩人
  • 出版社/メーカー: かんき出版
  • 発売日: 2021/07/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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父と娘の認知症日記 [活字中毒のトモ]


父と娘の認知症日記 : 認知症専門医の父・長谷川和夫が教えてくれたこと

父と娘の認知症日記 : 認知症専門医の父・長谷川和夫が教えてくれたこと

  • 出版社/メーカー: 中央法規出版
  • 発売日: 2020/12/26
  • メディア: 単行本


「認知症界のレジェンド」長谷川 和夫先生の長女まりさんが
父の日記や写真を元に、長女の視点で長谷川先生の足跡をたどる本です。
お母様は「そんな本、誰が読むの?」とコロコロ笑っていらしたそうですが
身近なところに認知症の方がいる暮らしが分かりやすく書かれていて
とても参考になりました。

まえがきで、まりさんが「父は今を一生懸命に、前向きに生きている」
と書いておられる通り、長谷川先生はいつだって
他人様のお役に立ちたいという思いを忘れずに、
ご自身の認知症を公表してからも、取材を受けたり講演したり
精力的に活動されておられたようです。
ですがやはり年には勝てないというか、見ている家族の方が心配になって
晩年は長女のまりさんが、ほとんどの講演に付き添っておられたそうです。

こう書くと「なんか大変だな」と思いそうですが
長谷川家の人たちは、みなさん優しさに溢れていて、
長谷川先生のことをとても気にかけておられるのが伝わってきます。
しかもその様子が、あんまり負担っぽくないのです。
まりさんはあとがきで冗談めかして
「父は患者さんには『パーソンセンタードケア』を提唱していたけど
うちのセンターはいつでも母で、父は必然的にコーナーだ」
と書いておられました。それだけ長谷川先生は奥様を大事にされていると。
だけど私が本書を読んだところ、やっぱりセンターが長谷川先生で、
奥様がさりげなく先生の要望をかなえ
お子さん方がそれをサポートされているんだろうな、と感じました。
自分が有料老人ホームに入らなければならないときには
奥様にも「一緒に来て」とはっきり頼む長谷川先生は
どう見たってセンターです。
そして今まで先生が奥様を大切にされてきたから、
そのわがままが許されるのかもしれません。
夫婦によっては「住み慣れた家を離れるのは嫌」と断られる可能性も
けっこうあると思います。

さて私の両親はどうなるかな。。
私自身も気をつけないとね。。



父と娘の認知症日記 : 認知症専門医の父・長谷川和夫が教えてくれたこと

父と娘の認知症日記 : 認知症専門医の父・長谷川和夫が教えてくれたこと

  • 出版社/メーカー: 中央法規出版
  • 発売日: 2020/12/26
  • メディア: 単行本



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ぼくたちに、もうモノは必要ない。 - 断捨離からミニマリストへ - [活字中毒のトモ]


ぼくたちに、もうモノは必要ない。 - 断捨離からミニマリストへ -

ぼくたちに、もうモノは必要ない。 - 断捨離からミニマリストへ -

  • 作者: 佐々木 典士
  • 出版社/メーカー: ワニブックス
  • 発売日: 2015/07/25
  • メディア: Kindle版


Amazon でお薦めされたので購入してみました。
著者は作家の佐々木 典士さん。
沼畑 直樹さんと一緒に Web サイト「Minimal & Ism」を運営されている方です。

佐々木さんは、以前は出版社に勤務するサラリーマンで
自分を表現する(と思っていた)モノが大好きでした。
6 畳の部屋にソファを 2 つ置き、アンティークのカメラを何台も持ち、
廊下一面に本棚を設置して、複数の趣味を楽しんでいらしたようです。
ですが東日本大震災をきっかけに「モノが凶器と化すリスク」について考えるようになり
少しずつ周りのモノを減らしていくことにされたようです。
そもそも人間というのは、ハードウェア自体は 5 万年前から変わっていないので
扱える情報や物には限界があるが、現代はちょうど、モノとサービスが発展して、
モノを持たなくてもスマホに保存したり、別の人とシェアするなどして、
減らすことが可能になったと。これらの好条件が重なったことから、
佐々木さんは断捨離に踏み切ったそうです。

阪神淡路大震災を経験しても、魔窟に暮らし続ける私って・・・何なんでしょうね。

「モノはもういらない」というご意見には、本当に同意しかないのです。
まあでも「絶対に捨てないとダメ」ってことはないだろうし
そのうちちょっとずつ減っていくとは思います。何故なら、もうあまり物欲がないので。
インフレのおかげで、すっかりモノを買う意欲が失せました。
Kindle のコンテンツなどは、相変わらず購入していますが、
これは本棚いらないから、便利でいいですね。
あとは、今あるモノを捨てる気力・・・モノを捨てるのって、結構
気力と体力が必要なんですよね。
佐々木さんに言わせれば「今捨てろ」なんでしょうけれど。

佐々木さんはさすが、出版社に勤めたいと思われるだけあって
彼の書く文章はとても分かりやすいです。
また第 4 章「モノを捨て、ぼくが変わった 12 のこと」には
1 つずつコンテンツを分けるために著名人の有名な台詞がついた表書きがあったりして
たくさん本を読んできた人だということがよく分かりました。
確かに、本棚なんてなくても、こうやって言葉をアウトプットしてみれば
大量のデータが蓄積されている人だというのが分かるのですね。



ぼくたちに、もうモノは必要ない。 - 断捨離からミニマリストへ -

ぼくたちに、もうモノは必要ない。 - 断捨離からミニマリストへ -

  • 作者: 佐々木 典士
  • 出版社/メーカー: ワニブックス
  • 発売日: 2015/07/25
  • メディア: Kindle版



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ゼロから分かる!図解落語入門 [活字中毒のトモ]


ゼロから分かる! 図解落語入門

ゼロから分かる! 図解落語入門

  • 作者: 和浩, 稲田
  • 出版社/メーカー: 世界文化社
  • 発売日: 2018/03/10
  • メディア: 単行本


読書以外に一人でも楽しめる趣味をもう 1 つ持ちたいと思って探していたら
落語に行きつきました。
まあ、こういうふうに「趣味を持ちたい」という動機によって
たどり着くものって、長続きしないことが多いですけどね。
とりあえず、落語ってどういうモノだろう?と思ったときに
Amazon でヒットしたのがこの本です。
著者は作家の稲田 和浩さん。

こちらは本当に入門書としてとても面白かったです。
落語の知識がゼロの私も楽しんで読むことができました。
寄席や落語家などに関する Q&A もたくさん書かれており、
1 冊ちゃんと読めば、落語の基本的なことがかなり分かるようになっています。
コラムごとにお薦めの落語がたくさん紹介されているので
本を読む途中で YouTube でいくつか検索して、実際に聴いてみました。
寄席だと落語家が実際に登場して話をするのでしょうが
YouTube だと画像に落語家が登場しないものも多く
それを聴くと確かに、一人で演じているとは思えないほど
役ごとに声色が違いました。どの落語家の話もすごかったです。
かならずオチがあって、悲劇にはならないところもいいですね。

タイミングが合えば、寄席に行ってみようと思います。
落語に関する本もいくつか紹介されていたので
面白そうなものを選んで読んでみます。



ゼロから分かる! 図解落語入門

ゼロから分かる! 図解落語入門

  • 作者: 和浩, 稲田
  • 出版社/メーカー: 世界文化社
  • 発売日: 2018/03/10
  • メディア: 単行本



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50歳からの勉強法 [活字中毒のトモ]


50歳からの勉強法 (ディスカヴァー携書)

50歳からの勉強法 (ディスカヴァー携書)

  • 作者: 和田 秀樹
  • 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 発売日: 2016/09/30
  • メディア: 新書


最近めっきり勉強する意欲が失せ、朝の勉強をやめてしまいました。
でもなんとなく、時間を持て余し気味なので、何かしたい
と思っていた時に見つけた本がこちらです。
著者は医師の和田 秀樹さん。
医師としてだけではなく受験アドバイザーとしても有名な方のようです。

年功序列・終身雇用が崩れ、年金の支給開始年齢も延長され
高齢者も働くことを余儀なくされる時代に AI がやってくる。
このような時代には、AI にはできない仕事をするために、
いまから勉強していかないと生き延びられないかもしれないと
和田さんは言います(本書が出版されたのは 2016 年のようです)

知識はダメで、知識より思想だそうです。
こうしたことなら、いまのところ、AI に勝てる
答えを出すのではなく、問いをつくる
答えがないから試しにやってみる
いろいろな答えを出す。人の心理も包括した答えを出す。
あとは、マニュアル化できないぬくもりのある個別対応のサービス
五感のうち、味覚、触覚が重視される領域の仕事(料理人など)が
いいのでは?とのことでした。

また勉強法については、資格試験に絞った話ではなく
歳をとってから始めるすべてのことに関する内容になっていて
若いころ勉強ができた、勉強を頑張った、ということは
寿命にはほとんど関係がなく
それよりも、歳をとってからも知的レベルが維持できているかどうかが重要なので
歳をってもなんらか、新しいことに興味を持って勉強し続けることが
勧められていました。

私は個人的に、この年(49 歳)で明らかに記憶力が低下し
勉強しにくくなったなと思っていたのですが
60 代でも、知能という点では、4、50 代とさほど変わらないし
歳をとったからといって、頭が使えないとか歩けなくなるわけではないそうです。
問題は、頭を使うとか歩くとかがおっくうになることで
原因は前頭葉が老化することにあるそうです。
だから前頭葉を使う生活をするとよいとのことです。
前頭葉を使わない生活 = 同じことの繰り返し、ルーティンなので
前頭葉を使うには、その逆の生活を送ればいいらしいです。
また 50 歳からの勉強を妨げるもう一つの大きな要因は「動機の欠如」だそうで
9 つの法則に分けて、動機を継続できるような意識を持つように促しています。

前頭葉を鍛えれば、定年までにもう 1 つくらい、勉強頑張れるかな。。



50歳からの勉強法 (ディスカヴァー携書)

50歳からの勉強法 (ディスカヴァー携書)

  • 作者: 和田 秀樹
  • 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 発売日: 2016/09/30
  • メディア: 新書



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米中通貨戦争 [活字中毒のトモ]


米中通貨戦争――「ドル覇権国」が勝つのか、「モノ供給大国」が勝つのか (扶桑社BOOKS)

米中通貨戦争――「ドル覇権国」が勝つのか、「モノ供給大国」が勝つのか (扶桑社BOOKS)

  • 作者: 田村 秀男
  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 2023/07/30
  • メディア: Kindle版


北野 幸伯さんがメルマガでお薦めしていたので読んでみました。
著者は、産経新聞の特別記者であり編集委員兼論説委員でもある田村 秀男さんです。

現在世界ではアメリカと中国が通貨覇権争いを繰り広げており
この争いはかなり長期化しそうだとのことです。

ただし本書を読んだところ
巨大な人民元マネーの信用を支えるのは、ドルを中心とする外貨準備なので
中国人民銀行は、流入する外貨の大半を買い上げ、
それに応じて人民元資金を発行するし
ドルと人民元の為替レートを前日の終値を基準に上下 2%の範囲内に収める
準ドル本位制を取っている
人民元金融は、外貨準備が減りだすと引き締めるしかない
マネーパワー維持のためには貿易で黒字を稼ぐばかりではなく、
海外からの債務を意味する投融資を絶えず必要とする
ということらしいので、この前提が覆らない限り
人民元が覇権通貨となるのはかなり厳しいのでは?という印象です。

また、人民元が海外に流出して、自由に取引されるようになると
中国は人民元の全面的な自由化に追い込まれる
すると、党がカネを支配することで成り立つ「社会主義市場経済」が崩壊する
とも書いてあったので・・・つまり無理?

こんなに不自由な人民元なのに、ぬくぬくと肥えていけるのは
お金を貸してくれる国があるからですよね。
だから中国は反スパイ法を成立させながらも
諸外国に「融資してくれ」と熱心に呼びかけているんですね。
日本はこれ以上この国に融資するべきではありません。
また中国企業の下請けを日本の企業が受けるなどして、
人民元建てで決済をしてもいけない。
そういうアホな企業が増えないことを祈ります。

グラフがたくさん掲載されていて、数字を追っていきやすい本でした。
文章は結末が分かりにくいですが、数字を丹念に並べていくことで
将来を推測しやすくなっています。
表に出ている数値が正しければ、の話ですが。



米中通貨戦争――「ドル覇権国」が勝つのか、「モノ供給大国」が勝つのか (扶桑社BOOKS)

米中通貨戦争――「ドル覇権国」が勝つのか、「モノ供給大国」が勝つのか (扶桑社BOOKS)

  • 作者: 田村 秀男
  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 2023/07/30
  • メディア: Kindle版



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シン中国人 [活字中毒のトモ]


シン・中国人 ──激変する社会と悩める若者たち (ちくま新書)

シン・中国人 ──激変する社会と悩める若者たち (ちくま新書)

  • 作者: 斎藤淳子
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2023/02/09
  • メディア: Kindle版


中国つながりでもう 1 冊。
こちらは沖縄タイムスの読書コーナーで紹介されていた本です。
著者は斎藤 淳子さん。1996 年の夏から北京で暮らすライターだそうです。
日系の合弁会社や国際協力機構(JICA)、在北京の日本大使館で勤務し、
その間に中国人の夫と結婚し、現地で2人の子どもを育てたとのこと。
その間 27 年。中国はめまぐるしく発展しました。
斎藤さんが中国に来た当初は、電話をかけるのも
電話機を並べた半屋台の電話屋さんに現金を手渡し、
連絡相手のビーバー交換台に電話番号を伝え、
相手がビーバー上に表示された番号にかけてくれるのを
待たなくてはいけなかったのに
今では中国で 10 億 5,100 万人がスマートフォンを持ち
GPS を基にした移動記録は秒単位でビッグデータに記録されるようになりました。
あまりに時代の流れが速いので、
親子間でのジェネレーションギャップもすさまじく
今の中国では、若い人たちとその親の世代では、考え方が全く違うのだとか。
そういや一昔前の日本もそんな感じでしたね。
私も、親とはいつも考え方の違いに苦労していますが
自分の娘との間だとあまり悩まないというか、
考え方の土台は一緒だろうという認識です。
中国では今、親子の間のジェネレーションギャップが大きいのですね。

そうかといって、30 年前の日本とすべてが変わらないかというと、
そこは中国、背景にあるものが日本と根本的に違うようです。
チャンスはすぐにつかまないと、消えてなくなってしまうという
刹那的な考え方は、日本人にはあまりなじみがないと思いますが
中国人は基本的に「今成功しなくては、もうチャンスは来ない」
という前提で生きていて、それが彼らを追い詰め
精神的に疲弊しているようです。

またバブルのせいで住宅があまりにも高騰してしまい
若い世代が結婚するときには、自分たちで家を買えず
親に良い住環境を譲ってもらったり、
結納金の額が吊り上がったり、
男性がマンションを購入しなければ、結婚できないなど
かなり生きていくのが難しくなっているようです。
なんというか・・・極端ですよね。生きるの大変そう。

本書を読むと、30 年間ずっと貧乏になる一方だった日本といえど
そこまで悪くないというか、日本に生まれて良かったと思えました。
中国だと、私は出生前診断で「女だ」というだけで間引かれそうです。
一緒に仕事をしている中国人とちょっと世間話をすると
大陸文化というか、考え方のスケールが日本人と違うと思うことがたまにあり
実際に行ってみるとどんな国なのだろうと、ちょっと渡航欲が出るのですが
本書を読んで、やっぱり行かない方がいいかもと思いました。
今行っても帰ってこれないだろうし。
そういう意味では、本を読んで「中国のリアル」を知れた気がして
ちょっとお得な気分になりました。



シン・中国人 ──激変する社会と悩める若者たち (ちくま新書)

シン・中国人 ──激変する社会と悩める若者たち (ちくま新書)

  • 作者: 斎藤淳子
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2023/02/09
  • メディア: Kindle版



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